サプライズ | toi♪toi♪toi

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Flute永野伶実の日記

昨日今日はニューイヤーコンサートでした。

いつも交通網が発達していないような小さな村をまわっているオケのコンサートだったのですが、

今回も2回ともまさに電車が通っていないところで、

そういう時は誰かの車に同乗させてもらうしか手段がないのですが、

今回連絡するのが遅く空きのある車が本当に見つからず(T_T)

タクシーを使うのは嫌で、まだ明るい時間だったので

一日目は仕方なく駅から6キロの道をとぼとぼ歩きました。


ヴェーザー川を眺めながら。

天気悪いー。




起毛のあったか靴底を入れて、

荷物は最小限、毎週愛聴している土田晃之日曜のへそをタブレットにダウンロードして

準備万端で出発しました。

普段から歩くならジョギングのほうが数倍マシなくらい歩くのが大嫌いなのですが、

翌日たるみが気になり始めた部分が筋肉痛で

運動不足を実感しました(^^ゞ

普段からできるだけ歩かないとだめですね。


お客さんもノリノリでコンサートが無事終わり、

帰りは心優しいスペイン人の方が同乗させてくださったので

楽々帰ってこれました。


そして今日。

Hoyaという町でコンサートでした。

行きはバスがあるはずだったのに

駅に着いたら日曜はバスがなく。。

ネットで調べていったのに、土曜日の情報を見ていたようです。

ドイチェバーンのHPってその日の交通がなければ

前日のが表示されるんですよね。。。

その場で一日待てるわけないやん。

まぁ詰めが甘かった。


何にもないところで唖然。




今日はもうさすがに同じくらいの距離は歩けないので仕方なくタクシーを呼びました。

だいぶ早くついてしまったので散歩して見つけたカフェでお茶。




もう何度か来たところだったのだけど散歩したことはなかったので、

素敵なカフェを発見できて良かったです。


そして今日も優しいスペイン人の方に送っていただきました。

スペイン最高。


約2年お世話になったこのオケのお仕事でしたが、

私は今日が最後のコンサートでした。

終わってから指揮者に挨拶しようと思っていたのですが、

最後の曲の前に指揮者から

「今日で一人の音楽家とお別れです。

君の将来にこれからもたくさんの幸せがありますように。」

と紹介があり、思いがけないサプライズでした。

お客さんとオケのみんなから温かい拍手をいただいて思わずうるっと。


このオケの仕事をして、

終演後まじでダッシュしたことも何度かあったし、

聴きに来てくれたお客さんの車で駅まで送ってもらったこともあったし、

終電ぎりぎりの日に限ってテンポ遅いし、

いろいろあとから笑えるエピソードには事欠きませんでした。

普通に生活していたら絶対行くことはないであろう場所にたくさん行って

オケのない街、コンサートがほとんど行われない町に

音楽を届ける一員になれたことは

仕事としてとてもやりがいのあることだったと思います。


私なんて顔と名前はかろうじて一致するくらいの認識しかされてないだろうと思ってましたが、

最後に思いやりのあるサプライズをいただけて、

とてもとても嬉しく思います。

いろいろありましたが、

終わり良ければ総て良し。


温かく送り出していただいた分、

これからも努力していきます!