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Flute永野伶実の日記

現代音楽のコンサート、無事に終了しました。

あー緊張した。。

でも心から音楽を楽しめた本番でした。


「ベートーベンやモーツァルトを演奏するのと同じ気持ちで。

現代音楽だからって難しい気持ちで構えないで!」

というのが指揮の先生に、合わせからゲネプロまでずっと言われてたこと。

これからも大切にしていきたい言葉です。


特に気に入ったのは、やっぱりRezewskiのPoket Symphony。

まずは作品としてとても面白かったのが第一ですが、

アンサンブルとしても雰囲気も仕上がりも良かったです。

この曲、AからFまで6つの楽章に分かれていて、

フルート、クラ、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、打楽器の6重奏なのですが、

各楽章にそれぞれの楽器のカデンツァがあります。

しかもそれを古典のコンチェルトみたいに奏者が自分で考える設定。

でもそれでどうしよ~ってなってたのは唯一アジア人の私だけで、

他はみんな特に書いて用意してくるわけじゃないのに、

合わせのその場で思いついたことを堂々とやってしまえる人たちばかり。

しかもみんなセンスが良い!

そして本番の集中力も合わさって、

全員本番のカデンツァが一番素敵でした。

いい人ばっかりで合わせからすごく楽しくて、

もう終わってしまったのが寂しい(ノДT)


今回ほぼ全曲に乗せていただいていたのでけっこう大変でしたが、

本当にやって良かったです(T_T)

いつも合わせの時間ちょうどになっても自分しか部屋にいなかったり、

部屋の変更が噂程度のふわっとした感じでまわってくる

ドイツならではの感じにはまだ慣れないけど。笑


正直留学が始まってから、

精神面では充実も変化も感じられているのですが、

演奏面での成長が感じられなくて、

でも昨日の本番を終えて、やっと少し前に進めた気がします。

貴重な機会に感謝。

あとどのくらい時間が残されているのか分かりませんが、

こういう経験をまだまだ積み重ねていきたいなと思います。


片付けのバタバタ中にクラリネットのお二人と撮った一枚。

舞香ちゃんと今回仲良くなれた(と私は思っている・・・)イラン人のパリザと。


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