おはようございます
遺伝子ライフプロモーターの江見です

本日は、気になるニュースが発表されていたので、そちらについて僕の考えを書いていこうと思います。


そのニュースとは

「福島県民を対象に来年度から遺伝子の解析調査を進める」

という細野豪志環境相が8月30日に発表したものです。


放射線の影響を遺伝子レベルで調べるために、61億円の予算もとっているようです。
具体的な人数や調査対象、どのようにして対象者を選ぶか、結果を本人に伝えるのか、などは今後詰めていくそうです。


いろいろと考えがあるのだと思いますが、僕は、この調査は不安を煽るだけだと考えています。

どのような遺伝子を解析するのかはわかりませんが、おそらく突然変異などを見ていくのだと思いますが、
結果が分かったところで、受けた方が得られるメリットは少ないと思うのです。


まず第一に、その遺伝子の変異が何を意味しているのか分かりません
変異の確率が異常に高かったからと言って、その変異が体に害を与えるものなのか、どんな働きがあるのか、などが分からない遺伝子がほとんどです。

そして、常が見つかったとしても、ほとんどの場合正常に戻す術がありません
つまり、変異があった場合、どのような対策をすればいいのか分からないのです。


このような状態で、解析に協力をして、結果を知らされても……どうしたらいいか分かりませんよね。


やはり、遺伝子を解析する場合は、事前に必ずしっかりとした説明を行い、できること、できないことを理解していただく。

解析する遺伝子もある程度しっかりとした研究がされていて、対策なども分かっている(もしくは研究が進められている)ものに絞るべきだと思います。


そして、一番大切なのは、検査後のフォロー体制を整えていくこと。
これに尽きると思うのです。

遺伝子をベースに個人に適したライフスタイルや生活を送ることは、とても有益なことです。
近いうちに、多くの方がこのようなライフスタイルを送ることになるでしょう。

しかし、現状を見渡してみると、なんだか怪しげな遺伝子ビジネスを展開しているサービスも見受けられます。

遺伝子ビジネスが正しく広がっていくために、行政には、法規制などの整備を一刻も早く行ってほしいと思います。