おはようございます
遺伝子ライフプロモーターの江見です

さて、今回は単一遺伝子疾患の中の一種、常染色体優性遺伝病についてです。

本題に入る前に少しおさらいをしましょう。

優性、劣性とはなんでしょうか?

理科の授業で習った方も多いと思いますが、

私たち人間は、ほぼ同じ遺伝子を両親から一つずつ受け継ぎ、父親からもらった遺伝子と母親からもらった遺伝子をペアで持っています

ペアの遺伝子をAとaとした場合、親が持っている遺伝子によって、子供が受け継ぐ遺伝子は、AA、Aa、aaの3パターンが考えられます。

AAの場合や、aaの場合は、子供はそれぞれA、aが子供の性質として現れますが、Aaのときはどうなるでしょうか?

Aaのとき、子供の性質は多くの場合はAかaのどちらかに偏った性質となります。
Aとaの中間にはならないのです。
どちらかの性質を持ちます。

このとき、Aの性質が強く出る場合、Aはaに対して優性である、aはAに対して劣性である、と言います。

優劣という漢字を使用しますが、優性が優れている、劣性が劣っている、というわけではなく、次世代で現れやすいという意味です

ですので、両親から受け継いだ遺伝子のうち、異なる部分があった場合は、優性の性質が出るというわけです。


例えば…

僕は天然パーマで小さいころから苦労してきているのですが、母親は天パではないのです。
父親は天パです。

実はくせ毛は直毛に対して優性です。

ですので、父親から天パの遺伝子、母親から直毛の遺伝子を受け継いだとしても、優性である天パの方が僕の頭には出てしまう、というわけです。


しかし、天パは優性だから、子供も天パになってしまう、天パの人と子供を作るのはやめよう!なんて思わないでください


天パは優性なので、
天パの人が受け継いだ遺伝子は、両方が天パのパターンと、片方が天パ、片方が直毛というパターンと2種類あるのです!


ということは…


直毛の人と結婚すれば、2分の1の確率で直毛の子供が生まれるはず!!



ちなみに、目の色や髪の色なども関係が分かっています。
優性、劣性の順番で表すと、、

目の色 黒、青
髪の色 暗色、淡色
舌 巻ける、巻けない
指紋 渦状紋・流状紋、弓状紋
つむじ 右巻き、左巻き
皮膚の色 暗色、淡色
耳垢 湿性、乾性

前置きが長くなってしまったので、今回はここまでにしましょう。
常染色体優性遺伝病については、次回