『バットマン ビギンズ』を観てみたのだ。
もともとはやたらと評価の高い『ダークナイト』が気になっておりましてね。でもちゃんと調べてみるまで『ダークナイト』がバットマンなんだと知らなかったよ…。それほど興味が無かったのです、わたし。でも、バットマンはV FOR VENDETTA と同じDCコミックということもあって観てみたくなったのです。バットマンに関してほとんど知識が無いんで『ダークナイト』の前に『ビギンズ』を観た方が良いのかなと言うことで、今日は『バットマン ビギンズ』鑑賞。
面白かったよ、かっこよかった!渡辺謙が出てたんだねぇ、それすら知らなかったよー。そんであのおじいちゃん執事、アルフレッドだっけ、のキャラがとっても良いね。
アクションシーンが多くて派手で長いので、観てるうちに何がなんだか分からなくなってしまうんだけど、マントを翻しながら屋根のフチに佇む姿とか、翼のように広げて滑空するところとか、カッコいいですね。やっぱマントを良いよ!マント!!
「バットマン」て、コウモリの格好をしたヒーローだから名前がバットマンだなんて安直過ぎるし、コウモリ自体が身近な生き物じゃないから何のイメージも湧かないし、それにイイ年こいた大人がそんな格好して戦う意味が解らないわ?
そう思っていたんですよ、私。だから全然興味が湧かなかった。「子ども向けのヒーローモノ」としか思ってなかったのです。あれは恐怖の象徴としてのコウモリ姿だったのねぇ。
彼もマスクで顔を隠して悪と戦うわけだけど、なぜマスクを着けると声まで変わるのかしら。ウォッチメンのロールシャッハもそうだったけど。
「正義」
「復讐」
「恐怖」
「シンボル」
V FOR VENDETTA と同じ言葉が繰り返し出てきて、観ていてなんだか不思議だった。ヒーローってのは、常にそういうテーマを抱えて活動しているもんなんかねぇ。スパイダーマンも苦悩しながら戦ってたもんね、まあ彼はいきなり特殊能力を得てしまったようだから余計かな?
しかし、バットマンはあっさりとヒロインに正体を明かしてしまうのですね。レイチェルはそれを理解したのかしなかったのか、受け入れたのか入れなかったのか、微妙な返答をしていたけど。
バットマンもスパイダーマンでもそうだけど、彼らにはヒーローになる前の素の姿というのがあって、ちゃんと普通の名前もあるし普通の生活もあるのですよね。だからこそ、普通の人間としての自分とヒーローとしての自分の狭間で苦悩することもあるのでしょう。
Vの場合は、彼はVであってV以外の何者でも無く、彼には過去も、素の姿というものも無いのですよね。バットマンのアルフレッドみたいな協力者もいないし、幼馴染のガールフレンドもいない。Vは孤独で、20年間復讐のみを考えて生きてきたんだ。バットマン ビギンズで「復讐は正義じゃない」というセリフが出てきたし、Vも最後には地下鉄のレバーをイヴィーに委ねて復讐を手放すのだけど、そう教えてくれる人がVにはずっと長い間、居なかったのだ。
Vの狂気じみた曖昧な正義感は、孤独からくるもんなんだろうなぁと、今日の『バットマン ビギンズ』を観て再認識しました。そしてこの「孤独」がVの魅力なのだろうということも。
さて、バットマン。最後にジョーカーのカードが出てきた。ジョーカーってあの口が耳まで避けたような白塗りの悪役だよね。次の『ダークナイト』で出てくるのですな?しかしこのジョーカー、書いてみて思うけど、白い顔、不気味な笑顔。なんだかVに似ているな?
V FOR VENDETTA を観ていなかったら、きっと私、一生バットマンなんてまともに観ること無かったかも知れない。Vに感謝です。
"V BEGINS" って…無理かな?!