拷問を施した理由 | A Votary of V4V

A Votary of V4V

映画 V FOR VENDETTA にハマってしまった自分のための備忘録(ネタバレ)

さて、気を取り直して映画の考察。


逃げ出したイヴィーを再び保護したV。彼女をこのまま、恐怖心でいっぱいの弱い人間のままにしておくことは出来ないと思ったんだろうか?

他に選択の余地無く始まった共同生活だけど、Vには、自分の庇護下にある限りイヴィーを絶対に危険な目に遭わせない自信があったのだと思うのです。だからこそ、プロセロを殺害するときにもイヴィーのIDを使ったんだろう。イヴィーはすでに警察に追われる身であったし、シャドウ・ギャラリーに居る限り絶対に安全だ。Vはその自信があったからこそ、イヴィーのIDを使ったはずなんだ。(しかも無断で)

両親のように強い人間になりたい、恐れずに生きたいと言うイヴィーの言葉を真摯に受け止めたVは、イヴィーに協力させることにした。手伝わせることで、イヴィーに達成感を与えたり恐怖心を克服させたりすることが出来るだろうと、Vは考えたんじゃないだろうか。このときも、イヴィーを決して危険に晒さないという自信がVにはあったはずなのです。Vの完璧な庇護の下でイヴィーに課した実地訓練だったんだろうと思う。

なのに逃げ出してしまったイヴィー。
イヴィーの弱さを再認識したV。

ゴードンが逮捕されるだろうことを察知したVは、彼自信や彼の計画、シャドウ・ギャラリーなど、Vに関するあらゆる情報がイヴィーから政府に渡るのを防ぐために、イヴィーを再び保護した。それと同時に、Vはイヴィーをこれからどう扱うべきかを考えたのだと思う。

恐怖心を克服できないままのイヴィーは、これからもどうにかしてVから逃げようとするかもしれない。その度にV自身も危険に晒されることになる。政府に植え付けられた恐怖心を克服させなければ、イヴィーは何も変わらない。自分にはイヴィーを鍛錬する義務がある。Vはそう考えたんだろうか?自らの決断でイヴィーを巻き込んでしまった経緯もあって、使命感のようなものを感じていたんだろうか。

だから、あの拷問を施した。
Vを裏切ったことに対するお仕置きとかでは無いと思うわ。

自分と同じ経験をさせれば彼女も生まれ変われるかもしれない。途中でギブアップしてしまうかもしれないがそれでも仕方ない。というかVは、イヴィーが拷問を耐え切るとは思ってなかったようすです、拷問後のVのセリフによると。毎日イヴィーの我慢強さに驚きながら拷問を続けていたんでしょうか。

もし、イヴィーが途中でギブアップしてしまっていたら…?ウェストミンスターから逃げ出したイヴィーの弱さを理解し許したように、Vはまた許したと思う。仕方ないと諦めたかもしれない。だけどその場合、イヴィーは恐怖心を克服できず怯え続けることになるし、拷問を施したVを憎み恨み、もし脱走すれば間違いなくVのことを喋ってしまうだろう。なのでVはイヴィーの監禁体勢を厳しくしなければいけなかったかもしれないですよね。イヴィーがあの拷問に耐えて覚醒したからこそ、Vはイヴィーがシャドウ・ギャラリーを去るのを止めなかったんだ。また、イヴィーがギブアップしていれば、Vがイヴィーに恋をすることも無かったと思う。Vにとってイヴィーはただ「庇護すべき弱者」のままで終わってたんじゃないかな。

「毎日自分を責めた」「毎日終わりにしたいと思った」と言いながらもイヴィーを拷問し続けたV。やっぱこの辺のVの感覚はとても独特で、狂気がかった徹底っぷり。監房を作っちゃってたこともね。イヴィーの前では冷徹で残忍な尋問者であったVも、独房を離れて"V"に戻ってからは溜め息をついて頭を抱えたり、なんとか早く拷問を終える手段はないかとウロウロしながら考えたりしたんだろうか?

あの拷問のシーン、初見でも「あれ、これVじゃないの?」と思いはしたけど、イヴィーが解放されてシャドウ・ギャラリーに戻ってくるシーンでは混乱しました。なぜ監房とシャドウ・ギャラリーが繋がってるのか?!と。いくらなんでもVがシャドウ・ギャラリーにあの監房の完璧なセットを作っていたなんて、ちょっとやり過ぎじゃないか?!とも思いました。だけどきっとVは、イヴィーを監禁・拷問する以外にもあのセットを何かに使っていたんだと思う。原作ではプロセロを拉致してシャドウ・ギャラリー内の偽ラークヒルに閉じ込めるシーンもあるから、きっと同じようなことを他のラークヒル関係者にもやってたんじゃないかね。

重くて辛いシーンだけど、私としてはVがスーツを着てる姿を想像すると萌えますw マスク姿でスーツ着てくれたら良かったのにー、できればスリーピースのね。