Vのカリスマ性てすごいと思うんです。自信に溢れた態度とあの語り口調のせいでしょうか?
見た目はあんなに怪しいのに、まあ怪しいからこそ注目を集めやすいということもあるのかも知れないけど…
冒頭でイヴィーを屋上コンサートへ誘ったときも、あの声であんなに自信満々に、且つ紳士的に誘われたらYesと答えるしかないですよね、女性としては!まあ、得体の知れないこの怪しい人を不機嫌にさせない方が良いと思ったのかも知れませんけども。
TVを通してのあのスピーチも、丁寧ながら力強くて、でもサトラーの圧力的なのとは全然違う。スピーチの内容がまた素晴らしいのですけど、やはり誠心誠意、真理を突いたスピーチには自然と聴衆を惹きつけるのですよね。
また、Vはデリアも魅了しましたよね。彼が他の被験者と異なる反応を見せたということで研究者としてのデリアの関心をひいたのですが、映画では描かれませんがVは実験の影響でか大変に魅惑的な人格を現したとのことですから、もしかするとデリアはVを単なる研究対象としてではなく、何か特別な見方をしつつあったのでは?とも思ったりします。原作ではデリアの日記はもっと内容が濃いので、また改めてよく読んで考えてみようっと。
こんな魅力的な人物が20年もの長い間、地下深いシャドウ・ギャラリーで暮らし、ほとんどの時間を一人で過ごしただなんて。
魅力的な人格になったのは、実験のせいだけではないと思うんです。
ヴァレリーの手紙を読んで、自分の命よりも大切なものに気付いた、守るべきものを見つけた、死の恐怖を克服した、強固な意志を得た…
Vはある種の悟りの境地に立ったのだと思うんですが、それがデリアには神々しく、魅惑的に見えたのではないかと思います。