この映画やVについて考えるときはすごく集中して没頭することができるんだ。ずっとそればっかり考えていられたら良いのに。
この映画、インテリで饒舌なVによる名ゼリフ揃い。私がこの映画の中で特に印象に残ったセリフは、VのBTNでの演説の中に出てくる、
if you're looking for the guilty, you need only look into a mirror.
という部分です。
ハッとした。
間違ってる、こんなのオカシイ、って分かってる。
身に滲みて分かってる。
なのに漫然と現状に甘んじてしまっている。
そんな自分を心の底では嫌悪していたんだ。
映画の中じゃなくても、
相手が独裁政権じゃなくても、
多かれ少なかれ、誰しもがそういう「罪悪感」を抱きながら生きてるんじゃないでしょうか。
このままじゃダメだって分かってる。
どうにかしないといけないって分かってる。
でも、
面倒くさいから、
失敗するのが怖いから、何もせずにいる。
いつかどうにかなるだろうと思っている。
そんなところを、Vにズバっと指摘されたのです。
ハッとした。
映画の中の家族も老人たちもパブの人たちも、
同じようにハッとさせられたはずだ。
Vはそれを責めているんじゃない。
そうなってしまっている理由も理解している。
ただ、指摘しただけだ。
気付かせただけだ。
本当にそれで良いと思っているわけじゃないでしょう?と、少しくすぐっただけなんだ。
Vは、人知れず、11月5日にすべてが成就するように準備してきた。それこそ、ドミノを一つ一つ並べるように、一つの事象が次々に影響しあって連鎖していく様子が、Vには見えている。
あのVのスピーチが、国民一人一人にどう響くかもVには分かっていたんだ。
サトラーの会議での威圧的なだけの叱咤や、誰も見ていないテレビで演説との対比がスゴイですね。
本当に人を惹きつけるものがどういうものなのか、Vには分かっているんです。
あのスピーチ映像をVが自分で録画している様子を想像するとまた可愛いんですけど。
原稿らしき紙とペンを前に置いている細かさもツボです。チラリとも見ないのに!練習したんだろうか。録画したのをチェックして、満足げに頷いたんだろうか。VTVのロゴも入っててほんとにやることが徹底している、そんなVが大好きだ!