Rememberのブログ Love & Harmony゚・:,。☆ -2ページ目

Rememberのブログ Love & Harmony゚・:,。☆

Renegade Member of Family of Light. Systems Buster. Available for altering systems of consciousness within the free-will universe. On call ! Yoga-Maya is a Cosmic illusion by which divisions seem to exist in the Oneness that is true Reality.

この夏「静岡で41.4℃を記録」「群馬伊勢崎では41.8℃」などというニュースに触れると、地球はますます熱帯化しているのか?この温暖化はいつまで続くのだろう?と心配になってきます。私が子供の頃の夏と言えば30℃を超えると真夏という印象でしたが40℃を超えるとはどういうことでしょう。日本の気温は昔より本当に10℃も上がっているのでしょうか?

40℃超えの原因は観測地点の都市化も原因か


センセーショナルな見出しに惑わされることなく気象庁「過去天気データ」で東京の過去一年の月別気温を調べてみると3月、6月、10月の気温は前年を超えていたものの、何とその他の月はこの一年間最高気温も最低気温もすべて前年を〝下回って〟いることがわかりました(8月はこのブログを書いている15日まで)。一番高かった3月が前年を僅かに10%上回ったのに対し、2月の最低気温は▲46%も下がっています。『40℃超えは観測史上最高記録』『◯日連続猛暑日は新記録』という報道はよく見ますが『東京の気温は前年より低い』という〝事実〟を報じるニュースは見たことがありません。どちらか一方(高温)の視点ばかり取り上げるのを〝偏向〟報道と呼ぶのではないでしょうか。


この一年間東京の気温は前年を下回っている


静岡や群馬といったごくピンポイントの夏場のある一日や一定期間を〝切り取った〟報道からは真実は見えてきません。世界の気候に目を向けてみると8月4日のロイター通信に『オーストラリア東部のクイーンズランド州で10年ぶりの積雪』『ニューサウスウェールズ州では1980年代半ば以降最大の積雪』というニュースがありました。日本のテレビでは猛暑に煽られたかのような山火事のニュースはよく目にしますが、同じ時期の南半球の冬の異常気象はあまり報じられません。猛暑ばかりを煽る偏向した報道に踊らされ『40℃を超えた』という見出しだけでいかにも地球の温暖化が加速していると考えるのは拙速です。

オーストラリアを襲う80年代以降最大の積雪


では、最高気温40℃を超える観測の一方で東京の平均気温は昨年より低いという現象はどう解釈すべきなのでしょう。単に観測地点の近代化や都市化による数値変化でしょうか。ヒントとなるのは2020年6月に、冬場には−50℃をゆうに下回る気候のロシア・シベリア北部のツンドラ地帯ウスチ=オレニョクで観測された史上初の気温34.3℃(北緯72°線以北の最北記録)という異常高温。この高温の原因は偏西風の異常蛇行で赤道上の熱波がシベリアまで巻き上げられた結果でした。一時的に異常値を記録したもののその後シベリアの気温が毎年上昇しているわけではありません。

偏西風の蛇行が異常気象を生んでいる


では、これほど極端な蛇行はなぜ起きるのでしょう。チェコ科学アカデミー研究所の地球物理学者ヴァーツラフ・ブッカらの研究により、太陽活動が停滞し大陸と海洋の寒暖差が大きくなると、偏西風が大きく蛇行することが分かっています。寒冷化に移行すると冷めやすい大陸の熱が急激に放出される一方、冷めにくい海洋では熱を蓄えた状態が維持されるため大気の温度分布が乱れます。その結果偏西風は大きく蛇行し、それまで地域の緯度に応じて安定していた気候風土は赤道から極地まで大きく攪拌されることになるのです。日本のように黒潮など暖流に囲まれた島国ではより熱帯化を実感やすいのですが、極地の冷気が降りてくる温暖な地域では寒冷化を実感することになるのです。

偏西風が蛇行する原因は大陸と海洋の温度差


同じように気象学者の斉藤博英博士も、太陽の黒点極小期である寒冷期の特徴として、地球の気候は寒暖差が大きく不安定になると指摘しています。太陽の黒点数はおよそ11年周期で増減を繰り返すのですが、その黒点数(=太陽活動)そのものが1990年頃(第22活動周期)をピークにこの30年来3期連続で低下しています。2020年から始まった今期(第25活動周期)の黒点数は昨年ピークを超え2025年から2030年までは減少に転じます。では、この太陽活動の衰退は地球にどんな影響を及ぼすのでしょうか。

近年の太陽活動の推移(SC21期〜25期予想)

地球の周囲には地磁気と太陽風(太陽からの架電粒子の流れ)の相互作用によって形成される「磁気圏」が宇宙空間数千キロまで広がっています。この磁気圏バリアによって地球は宇宙からの有害物質から守られ生命活動が維持されています。太陽活動が低下するとこの磁気圏を形成する粒子の構成バランスが崩れバリアの力が弱まるため、地球に降り注ぐ宇宙線の量は慢性的に増えることになります。一般的には太陽フレアなど太陽活動が活発になると地球に宇宙線が飛んでくるイメージがありますが、太陽活動が弱まることでも地球は宇宙からの侵略者に晒されることになるのです。

太陽風と地球の磁力線が協働してできる地球のバリア


一方、地球を覆う地殻内部には玄武岩や花崗岩、石英という圧力が加わると分極する圧電体とよばれる岩石があります。岩石に溜まった電子は電離層の陽子に誘引されて地表まで上がってきます。この放電現象により局地的な雲の発生や雷や豪雨などの気象現象が誘発されます。圧力のかかりやすい活断層からはより多くの電子が放出されているため、活断層のある地域は地震のみならず線状降水帯などの豪雨も起きやすいのです。北陸や九州で巨大地震や豪雨が多いのはこの地殻からの放電現象が原因です。台風の進路がしばしば迷走するのも、この地殻からの大量の電子に引きつけられているためです。

活断層から放出される電子に誘引される迷走台風


近年、雷雲の上空で起こる超高層放電現象レッドスプライトやブルージェットが頻繁に観測されるようになったのも、地球に降り注ぐ宇宙線が増加し地殻から誘引される電子放電が増えているからと考えられます。北海道でオーロラが観測されたり北欧でオーロラ当たり年と言われていることとも符合します。このように太陽活動の低下(寒冷化)は地殻活動にも影響を及ぼすため、それに伴う地震や火山活動、局地的な雲の発生がもたらす上昇気流や竜巻、ダウンバーストにより風の吹き方や雨の降り方も変わり線状降水帯の危険も高まることになります。

フランス ドルドーニュ地方で観測されたレッドスプライト


地殻から超高層にまで及ぶこの放電現象は、梅雨から夏場にかけては線状降水帯や迷走台風など雨や雲に関わる自然現象として現れ、雨の少ない冬場には地震や火山活動などを惹起します。今こそこの30年間低迷を続ける太陽活動と異常気象の関係についての検証が必要です。相も変わらず毎年のように「観測記録」を更新する日本の猛暑。これまで声高に叫ばれてきた「脱炭素社会」で一体どれだけ温暖化を食い止めたと言うのでしょう。ごく一部の企業や政治家や国家に権益をもたらすだけで何の効果も検証されない二酸化炭素対策ではなく、宇宙気象学や地球科学の視点も取り入れた多角的な気候変動対策が求められます。


黒点の数でわかる太陽活動の実態

米ミズーリ大学院卒業後アラスカ大で教鞭をとり、現在は筑波大学計算科学研究所名誉教授の田中博教授も、気候変動の要因は地球温暖化だけではなく北極振動など地球の内部変動のいくつかが複合的に関連していると言います。「異常気象の原因は地球温暖化の可能性」というこの〝可能性〟という言葉に出くわした時は要注意と警鐘を鳴らしています。マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉教授の大気科学者リチャード・リンゼン博士は、もし地球全体が温暖化しているのなら南北の温度勾配は緩くなり、むしろ異常気象は減ると明言しています。

Prof. H. Tanaka/Prof. Richard. S. Lindzen


『気温40℃超え』『観測史上初の高温』など無闇に温暖化に偏向した報道に惑わされることなく、今後5年間の黒点活動減少期を迎えるにあたっては、この30年間低下している太陽活動の現実にしっかりと向き合うべきです。我々宇宙船地球号の乗組員は、新たな着眼点から頻発する異常気象を検証することで、地震や火山の噴火、突風や竜巻、豪雪といった気候変動に向き合い「脱・脱炭素」とも呼べる新たな解決策を打ち出す時期に来ている思います。