古代より世界各地に伝わる神話には、人類の起源が天空や宇宙にあるとする伝説が数多く存在します。古代エジプトやマヤの古文書、北欧神話やギリシャ神話、アステカ神話、古代中国の文献、そして日本の古事記や日本書紀にも見られます。
古代エジプト人は神のことをネテル(宇宙から来た者)と呼び、神々は星から来たと信じていました。エジプトを統治した神オシリスはオリオン座から、女神イシスはシリウスからそれぞれ降臨したとされています。
ちなみに現代の天文物理学においてオリオン大星雲は星のゆりかごと呼ばれ、私たちの銀河はオリオンの領域から誕生したとされています。現代の宇宙論の通説が古代エジプト人の神話ですでに語られていたわけです。
アフリカ北西部のマリ共和国に居住するドゴン族の神話では、天空神アンマが最初の生き物ノンモを創造したとされています。のちにアンマは方舟に乗って天空の炎から地上に降り立ちノンモたちに知識を授けたという物語です。
この神話ではシリウスには2つの伴星ポ・トロとエンメ・ヤがあり、天空の神アンマは楕円軌道で50年かけてシリウスを回る恒星ポ・トロから来ました。ちなみにシリウスBの存在が初めて確認されたのは望遠鏡の技術の進んだ1862年のことでした。
紀元前3000年の古代中国の神話に描かれる漢民族の始祖・黄帝は空を飛び火を吹く龍の腹から現れ、象形文字を使い人々に文化と智慧を授け、国に秩序と繁栄をもたらしました。火を吹く龍とはまるで噴炎を噴射する宇宙船のようです。
仏教と神道両方の聖山、京都の鞍馬山に祀られる護法魔王尊は宇宙の大精霊と呼ばれ、ヒンズー教の神で人類を動物から進化させたサナートクマラ神と同一視されています。神が金星から降臨した場所とされる鞍馬寺奥の院には魔王殿本堂が建ちます。
紀元前7世紀のバビロニア神話「エヌマ・エリシュ」で語られる、ニビルという惑星からやってきた異星人アヌンナキ(天から地上へ降り立った者)も、文字、建築技術、数学などの知識や科学技術を人類に授けた神として讃えられています。
ギリシャ・ローマ神話の全知全能の神ゼウスは全宇宙や天候を支配し、人類と神々双方の秩序を守る王でした。多神教の中にあって唯一神的な存在で、全世界を破壊できるという核兵器のような武器を持ち、人間との間にさまざまな子孫を遺しました。
これら古代の神話を伝える文字は、エジプトのヒエログリフ、中国の漢字、マヤ文字やシュメールの楔形文字、そして日本の神代文字まですべて象形文字です。1865年10月に北米先住民ブラックフット族が遭遇したと伝わる、UFOの柱のレプリカに刻まれた「宇宙の理を表す文字」も象形文字でした。
1980年12月、イギリスの空軍基地近くレンドルシャムの森で、複数の駐留米軍兵が三本の脚のある眩い光を放つ黒いUFOと接近遭遇する事件がありました。近づいた警備兵は機体には象形文字のような記号が描かれており、機体に触れると温かく、頭の中に0と1の数字が浮かんだと証言しています。