こんばんは。

 

突然ですが、タイトルの「おたがいに束縛し合うことに同意していたらいいのでは?」というご意見を何回かいただいたことがあります。

 

今日はデートDV防止講座後によく質問があがる「束縛」について少し書きたいと思います。

 

デートDVのお話を生徒さんたちにしたときに、

 

必ずと言っていいほど「束縛」についてのご意見や質問をいただきます。

 

それだけ誰かを好きになったときに「束縛」という行為に悩んだり、自分がしてしまったりすることがあると言うことだと思います。

 

しかし、これは相手を力でコントロールするDVの暴力の1つになると講座の中で話をしています。

 

といっても、

・相手のことが好きだから嫉妬してしまう

・相手が好きだから誰にもとられたくない

・相手が浮気しないかどうか不安

など、

 

正直そう思っちゃうことありますよね・・・・。

 

それって相手と言うより、

 

・自分の自信の無さからくる不安

・相手を信頼していない(できない)

 

という自分の気持ちの問題だったりします。

 

私の考えとしては、

そういう自分の不安や信頼の無さを原因に、

 

相手を束縛していいと言うことにはならない

 

と思っています。

 

・自分の自信の無さを相手を束縛することで満たそうとする

・相手を信頼していないから、相手を束縛することで監視する

 

これらが続くとどうなっていくと思いますか?

 

私はお互いに対等で、

 

お互いに平等に自由や安心、自己決定などの権利があり、

 

お互いに尊重し合う関係であることが、

 

とても理想的ですし、いい関係性だと思います。

 

そういう関係であれば、

 

嫉妬する気持ちがわいても、

 

相手を信用しているし、大切に思えるはずです。

 

といっても、

 

パートナーに危険な人が近づいてきたことに気づく場合などありますよね。

(支配的な人から利用されそうになっていたり、だまそうとして近寄ってくる人もいますから・・・。)

 

そんなときは、

「あの人は少しきをつけたほうがいいよ。実は以前こういうことがあったから。」

「関わるなら距離感をたもっていたほうがいいと思う。」

など、パートナーに助言することは正直あると思います。

 

それに対して、嫉妬を理由に

「あの人と話したら絶対にダメ!」

「あの人とは連絡とらないで!」

「絶対に関わらないで!」

など、人間関係を制限すると言うのは色々なトラブルを招くことがありますし、

 

そうやって言われるパートナーが正直困ってしまったり、板挟みにされ苦しくなってしまうことがあります。

 

パートナーのことを大切に思うなら、パートナーの気持ちや考えも大切にするはずだと思います。 

 

さらにデートDVでもよくあるパートナーに行動を逐一連絡することを強要する行為。

 

これは、

・自分が把握したいから

・自分が心配だから

・自分が監視しておきたい

などの気もちがあるからで、

 

相手のことを大事に思っていることとは別だと思います。

 

相手を信じていれば、「逐一」報告は必要でしょうか?

 

相手に「強要する」ことは、

 

果たして相手への配慮や尊重から、生じる行為でしょうか?

 

苦しくなったり、関係がうまくいかなくなることのほうが多いと思います。

 

そしてタイトルの

「お互いに同意のうえで束ばくし合うことはいいんじゃないでしょうか?」というご意見について。

 

私は最初はよくても、いい関係は築けないことが多い。

 

デートDVになっていく可能性もある。

 

だからしない方がいいというのが回答です。

 

・他の人と関わることができないこと

・つねに相手とばかり一緒にいること

・つねに相手に連絡して相手を気にかけること

など、

 

だんだん自分も相手も苦しくなりますし、

 

何より、その二人の周りにいる人たちにとってもしんどさを感じさせ、周囲の人たちとの関係悪化も生じる可能性があります。

 

一方はそう思っていなくても、一方はしんどくなってきた。

 

そういうことになることの方が多いと思います。

 

そして「No」と言えない関係性ができてしまう、力の差があったりするなどがあれば、

 

デートDVの関係になってしまっている、と言うことがあると思います。

 

ちなみに、まわりの人たちと関わることで、パートナーの良さを改めて感じることもあります。

 

もし、お互いに束縛することを約束しても、どちらかが約束を破ることがあってもおかしくありません。

 

そんなときでも、「束縛することはやめよう」と建設的に話し合うことができる関係であるといいですね。

 

相手を信じることは勇気のいることかもしれません。

 

でも、もし相手を信じることができないのなら、

 

どうして相手を信じることができないのか?という

 

本当の理由を、考えてみてもいいのではないでしょうか。

 

場合によっては「別れ」を選択することもあっていいと思います。

 

交際はどっちかが好きな気持ちや相手を大切に思える気もちがなくなれば、終わりです。

 

「別れ」に同意はいりません。

 

もし相手が自分以外の人を好きになれば、「別れ」を選択する勇気を持つことも必要と思います。

 

「別れ」を受けれいることはとても苦しいですが、受け入れなければいけません。

 

自分の気持ちに向き合うことは自分を大切にすることですし、

 

そういった苦しさやつらさに向き合える人は、

 

他者の気持ちにも向き合える人になっているように思います。

 

ちなみに、「無関心」も関係を破綻させることにつながりやすいですよね。

 

相手を好きだと思っている気持ち、

嫉妬してしまった気持ち、

そんな「気持ち」を素直に相手に伝える。

 

「ちょっと嫉妬した」

「好きだよ」

「大切におもっているよ」

 

そして、相手の行動を制限する束ばくは極力しないように、

 

心がけるといいのではないでしょうか?

 

と思ったりもします。

 

今日は、デートDV防止講座で多いご質問「束縛」について少し自分の意見を書いてみました。

 

今日も読んでくださりありがとうございます。