おはようございます。

 

少し遅くなってしまいましたが、飯塚市議の発言が問題になった出来事について、


ジェンダー平等教育を提供している一人として、


今後繰り返してほしくないという想いを込めてここでしっかり触れておこうと思い書かせていただきます。

 

「維新の1年生市議、女性議員名指し「セーラー服着れば動画再生5000回」…市の啓発関連で」

(出典元:読売新聞オンライン)

 

”藤間議員は「男女共同参画に関心が薄い方への啓発」について市側に質問。その際、「動画投稿サイトで真面目にPRしても、再生数は200、300回くらいだ」としたうえで、傍聴席にいた女性議員の名前を挙げて「セーラー服を着てしゃべれば3000、5000回行くんじゃないか。再生数を稼ぐために効果的だ」と発言した。”

(出典元:読売新聞オンライン)


“藤間氏は男女共同参画の推進に関し「土建屋さんの集まりとか、関心の薄い方のところにも突撃していく(必要がある)」と発言。さらに、特定の女性市議の名前を挙げ「セーラー服を着てしゃべれば(動画の再生回数が増える)」などと述べた。”
(出典元:Yahoo!ニュース)

 この記事を見て私も怒りと不快を感じた一人です。

 

その他多くの新聞社やネットニュースがこの出来事をとりあげていましたので私はこの記事を書くために目を通しました。

 

私が思う問題は以下のとおりです。


・男女共同参画社会推進の啓発事業の啓発の内容で 

・女性の金子議員を名指しで 

・セーラー服を着て 


という男女共同参画について議論する場で女性蔑視の発言が発生したこと

 

さらに 


・男女共同参画に関心の薄い土建屋さん


という偏見もあり

 

・それを悪気なく軽口で発言できてしまうこと


 という点で、単純に彼は啓発事業でこれをやればいいと思っただけだと思いますが、


その自然と身に付いてきた女性蔑視の自らの価値観に気づけていないという点が問題だったとも思います。

 

そして藤間議員がなぜよりにもよって「セーラー服を着て・・・」と言ったかについて、


藤間議員自身ががセーラー服をどのようにとらえているのか、という点が気になります。

 

(無意識であると思いますが)彼のセーラー服に対する印象について、女性や女の子たちに対して軽蔑したものになっていないか今一度考えてほしいと思います。

 

もしそうなら


・なぜ軽蔑した価値観が身についてしまったのか

という点をこれまでの自らの経験を振り返り、メディアや学校、家庭、社会の意識やあり方などを考えていただく


ということが、男女共同参画がうまくいかない理由に自らが気づくきっかけになると思います。

 

そしてさらに名指しされた金子議員については


 ・議員になる以前から金子議員が子育て支援など女性支援の活動に尽力してきたこと

 ・金子議員が男性ばかりの議会で無所属から議員となったこと

・議員として人権の実現に力を入れ、男女共同参画(ジェンダー平等)に力をいれ実績をあげてきたこと 

 

という飯塚市を変えようと努力をされて実績をあげてこられた方であるというリスペクトすら感じられず、

 

さらにそういった方についてこの発言をすることが、男女共同参画という意識や取り組み、家事や育児をになわされてきた女性たちをも蔑視する発言で、

 

さらには

 

・飯塚市の副市長には元内閣府男女共同参画局の藤江副市長が就任している

 

という飯塚市の男女共同参画の実現への強い想いが感じられるなかで、


男女平等の考え方も理解しておらず、あまりにも色々なことが無知であったのでは?と思えてしまうのです。

 

さらにこの発言をした藤間議員は

 

・今年維新の会から出馬して二位で初当選した

 

ということで、こういった方が二位で支持を得て市議会議員になれてしまうという点についても不安を感じる部分です。

 

私は飯塚市に住んではいませんが、この記事を見て怒りを感じた一人です。

 

人権とは何か、相手を対等に尊重することとはどういったことなのかを今一度学び直してほしいと思います。

 

そして


・なぜこれらが女性蔑視になるのか

・人権を尊重するとはどういうことなのか


をご自身で学びを深め、それらに取り組み続ける姿勢を発信していくことが藤間議員が議員としてやっていくべきことではないかとも個人的には思います。

 

男性から軽蔑されることは女性であれば誰しもがいやになるほど経験しています。

 

自分より力の強い男性たちを怒らせないように、否定もせず抗議もせず、口を閉ざして何事もなかったようにふるまうことに私たちは慣れてしまっています。

 

それは自分の身を守るためにです。

 

しかし私たちが傷ついていること、怒りを感じていることを、私たちがあきれていること、


残念ながら女性蔑視をしてしまう男性たちは気づいていない人が多いのです。

 

言いにくいことを伝えるのはとても労力がいりますし、ときに危険も伴いますが、


伝えないと伝わらないのでできる範囲で伝えていくことはとても大切だとも思います。

 

なぜなら放置することで、子どもたちが同じような経験をしてほしくないからです。

 

私も生まれてから「女は男を立てる」「いつもニコニコ」「おしとやか」「優しい」そういった人になりなさいと、この社会でジェンダーバイアスを刷り込まれてきた一人です。

 

そういったジェンダーバイアスが女性を下にし、男性が優位な社会をつくることを支えてきたという残念な現実があります。

 

それらの性別役割の意識は、

 

少子化、経済、女性に対する差別、賃金格差や貧困、DV、性暴力、いじめ、多様性の欠如など


あらゆる問題の原因となり影響を与えています。


社会を維持するためには、ジェンダー平等による共生社会の実現は日本が一番取り組まなければならない大きな課題です。


一人一人がジェンダーについて学び落として(unlearn)、そして学び直す必要性があると私は思ってます。

 

この記事を書くにあたり、藤間議員のプロフィールを見ると私と同じ1987年生まれのようです。

 

同世代の方には頑張ってほしいと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。