こんばんは。
今日このような嬉しいニュースが。国が精神的な暴力を受ける被害者にも支援をようやく検討してくれるそうです。
そもそも現行のDV防止法での保護命令のほとんどが身体的暴力に限られていて、
身体的暴力や、精神的暴力でも命の危険に関わるものでないと、このDV防止法の保護対象になりませんでした。
このDV 防止法のおかげでDV とは殴る蹴るなどの身体的暴力というイメージが強くなってしまっていました。
よって精神的暴力や経済的暴力、性的暴力を受けてもDV だと気づかず苦しめられる被害者の方々はたくさんいたのです。
DV は力による支配がある"関係性"のことで、相手を支配するために使われる暴力の種類はたくさんあります。
いわゆるモラハラといわれる精神的暴力や、
生活費を渡さないなどの経済的暴力、
避妊をしないなどの性的暴力など。
これらの暴力を受けることで、被害者は屈辱を感じさせられたり、惨めな気持ちにさせられたり、孤立させられたり、自分に自信をなくしていく。
いづれの暴力も、結局本質は精神的暴力です。
私はこの精神的な苦痛が結局人の心を奪い、生きる権利を奪い、命をも奪うのだと思っています。
平手でぶたれたのか、蹴られたのか、押し倒されたのかなど、それは何回あったのかではなく、
どのような立場で、
どのような状況で、
どのようなタイミングで、
どのような言動によって、
苦痛や屈辱や孤独を感じさせられるその精神的な被害の程度はそれぞれみんな全く異なる。
回数が何回とか、暴力がなんだったのかでDV の被害を評価してはいけないと思います。
被害者のダメージは人それぞれ、
しかもそのときではなく、加害者と離れてもそれ以降長年に渡ってその傷つきやフラッシュバックで苦しめられる。
回復するための必要な支援をどれくらい受けるかも、
今後の加害者との関係性も、
被害者自身がどこで生き、
どんな生活を送りたいかも、
被害者に決める権利があり、支援を受ける権利があると私は思っています。
被害者を保護したり、支援の種類の幅が広がれば、多くの被害者の命や健康を守ることができる。
被害者も社会で活躍し自分の人生を生きることができる。
DV 防止法の改正に本当に期待したいです。
それらの社会のインフラを整備するためにも、
支援を充実させるためにも、
DVをなくすためにも、
被害にあって回復するためにも、
まずはDV を知ることは大前提です。
REMAKE では、DV 予防教育を実践しています。
DV の関係性とはどういったものなのか、
暴力とは一体何か、
被害にあったらどうすればいいのか、
加害者にならないためには子どもに何を教えていけばいいのか、
友達から相談されたらどうすればいいのかなど、
ぜひ知識を身につけていただきたいと思います。
お問い合わせはこちらからお願いします。
今日もお読みいただきありがとうございます。
