2年連続リーグ戦優勝、CLでは準優勝という結果で迎えた3シーズン目、ようやくCLで優勝することができました。リバプール、アトレティコ、マンチェスター・ユナイテッドを下し、最後はレアル・マドリードをPK戦で制し、クラブにとって初めてのCL獲得となりました。
一方リーグ戦は26勝6分2敗 97得点20失点 勝点84でした。過去2シーズンは2位と勝点25差以上を付けていたのですが、2位のニースが勝点70まで伸ばしてきたことと、こちらのチーム自体が引き分けも例年より多かったこともあって、そこまで余裕を持っての優勝という印象は無く、ターンオーバーを用いる機会も少なかったです。ただし、リーグ戦のホームでは17戦全勝、1失点のみ、という成績を残すことができました。国内カップも2年連続で制し、初の3冠でシーズンを終えました。
戦力面ではシュクルニアルやマルコ・アセンシオ、ウガルテ、ドンナルンマというビッグネーム4名を売却し、さらにセカンドキーパーのテナスやレンタルバックのレナト・サンチェスといったあたりも放出した一方でディオゴ・コスタ、ディオゴ・ジョタ、ルーカス・トレイラを放出した戦力の穴埋めに獲得し、ノルウェーの新鋭ニーパンもスカッドに加え、戦力的には維持したと思います。
ただし、昨年活躍したデンペレやゴンサロ・ラモスといった攻撃陣がやや調子を落とし、コロ・ムアニもCLでは15得点と爆発した一方、リーグでは数字を伸ばせませんでした。一方で昨シーズンは3か月の離脱もあったエムバペが復活し、シャビ・シモンズも自らゴールを決めるようになり、最終節で9-0の勝利を収めた事もあり何とか帳尻を合わせました。守備陣はサイドバック陣が得点にあまり関与できず、故障離脱があったことは不満ですが、新加入のディオゴ・コスタのセーブとマルキーニョスの安定感を中心に失点はやや増えましたが、大きな破綻は無いシーズンを過ごせたと思います。
ゲームシステム選出のベストイレブンは
GK ディオゴ・コスタ
DF シマカン マルキーニョス リュカ・フェルナンデス ヌーノ・メンデス
MF ザイール=エメリ シャビ・シモンズ ヴィティーニャ
FW ラフィーニャ エムバペ コロ・ムアニ
でした。
ここからは各選手の成績・寸評です(成績はリーグ戦のみ)
GK ディオゴ・コスタ 22試合11失点 クリーンシート 16試合
評価 A+ 怪我がちなドンナルンマを放出した後釜に迎えたポルトガルの正守護神。ターンオーバーもあり、リーグ戦の出場数自体は前任者と大きく変わらないが、負傷による欠場はほとんどなく、クリーンシートの多さを考えても安心感は上回るといって良い。
チャクル 12試合9失点 クリーンシート 5試合
評価 B- トルコから獲得したセカンドキーパー。並みのクラブであれば5大リーグでも正守護神を担えるだけの能力はあるものの、やはりディオゴ・コスタとの差は大きく、数字にも出ている。CLは未出場。不満分子となったので、放出したいところ。
DF シマカン 28試合 1得点2アシスト 平均点 7.08
評価 A CBとしてはあまり出番が無かったものの、負傷がちのハキミに代わって右SBで先発する機会が多かった。守備面に安心をもたらし、攻撃面でも独力で突破は無いものの、クロス精度は悪くなく、CLでも3アシストを記録。
マルキーニョス 29試合 1得点0アシスト 平均点 7.00
評価 A 今シーズンも大きな負傷も無く、カバーリングで守備陣を統率した。他のDF陣は万全ならターンオーバーを採用する中で、不動の存在感。
リュカ・フェルナンデス 23試合 2得点3アシスト 平均点 7.02
評価 A 左SBもCBもできるため、交代要員としてベンチスタートの試合も多かったものの、ヌーノ・メンデスもキンペンベも離脱期間があり、コンスタントに出場。右のシマカン同様にSBとしての攻撃力はメンデスに劣るものの、クロスやセットプレーで得点に絡む。
ヌーノ・メンデス 21試合 0得点3アシスト 平均点 7.09
評価 B 過去2シーズンと同様に合計すると2か月程度の離脱期間があり、フル稼働できず。プレー面に関しても攻撃力を期待して先発起用されている事を考えるとアシスト数は物足りない。
ハキミ 18試合 0得点2アシスト 平均点 6.96
評価 B- メンデス同様に例年故障による離脱期間があり、かつ今年も2年に1度のアフリカネーションズカップによる代表招集も。プレー面でもCLではアシストも0という事が示す通り攻撃性能が発揮できず。後半戦はシマカンの方がレギュラーとして優先された。
カラブリア 16試合 0得点0アシスト 平均点 6.90
評価 B- バックアッパーとしていざという時に起用できるという存在としては貴重なものの、シマカンが右での起用が中心となったこともあり昨シーズンに比べて出番は減少。得点関与もできず、プレーの内容を見ても3番手も止むなし、といったところ。
タグリアフィコ 20試合 1得点2アシスト 平均点 6.93
評価 B 左SBの3番手としての獲得だったものの、1試合はCBとしても起用。出場時は安定した動きを見せ、リュカをCBに回す余裕も生んだ。
キンペンベ 19試合 0得点0アシスト 平均点 6.89
評価 B 前半はアキレス腱の損傷の再発で4か月の離脱。復帰した後半戦はストッパーとして強度の強い守備を披露し、堅守に貢献。
MF ザイール=エメリ 23試合 2得点4アシスト 平均点 7.17
評価 A+ 3月に20歳を迎えたばかりながら、既に世界トップレベルの実力で、CL決勝でも当然のようにスタメンでアンカーを務める。攻撃面でもやや停滞した昨シーズンから脱皮し積極的にスルーパスを出す場面も。
シャビ・シモンズ 24試合 7得点8アシスト 平均点 7.34
評価 A+ リーグ戦で7得点という事が示す通り、昨シーズンはパサーに専念していたところがあったものの、今シーズンはライプツィヒ時代の得点力も取り戻し、より驚異的なアタッカーに進化。ザイール=エメリと共に時代の中盤の中心に。
ヴィティーニャ 24試合 1得点3アシスト 平均点 7.05
評価 B いぶし銀的な活躍で今シーズンもレギュラーを確保したものの、まだ26歳で自分自身が主役になれるだけの能力もあるのにその座をシモンズに譲ってしまった感も。一昨シーズンの活躍を期待。
ニーパン 19試合 1得点4アシスト 平均点 7.06
評価 B+ 19歳ながらパリでも十分通用するところは見せた。ただし、シャビ・シモンズの壁は厚く、ヴィティーニャの代役としては守備力の面でシモンズと併用するにはやや… というあたりをどう解決するか。
ハメド・トラオレ 20試合 2得点3アシスト 平均点 7.12
評価 B ボーンマスからレンタルで補強。IHとしても左WGとしても格下相手のリーグ戦に限られる起用だったものの、途中出場ながらそれなりに結果を残せた。ただし、買取オプションを行使するほどのインパクトではない。
マテウス・ヌネス 14試合 0得点2アシスト 平均点 6.83
評価 B 安定感のある動きで序盤戦はスタメンでの起用も多かったマンCからレンタルで獲得した戦力。ただし、攻撃面での貢献度は高くなく、後半戦はあまり出番に恵まれず。
ソレール 14試合 5得点1アシスト 平均点 7.13
評価 B- 出場時の得点力は相変らず魅力だったものの、足首の骨折で3か月の離脱を含む計4か月の不在でシーズンの多くを欠場。年齢的にも放出もあり得る。
ルーカス・トレイラ 18試合 0得点1アシスト 平均点 6.94
評価 B ウガルテの代役としてウルグアイの同胞を獲得。バックアッパーの立場を受け入れているため、限られた出番にも不満を漏らさず、守備に専心し、脇役ながら良い活躍を見せる。
FW ラフィーニャ 27試合 7得点8アシスト 平均点 7.30
評価 A- 主に右ウイングでローテーションの中で起用される中先発は13試合のみながら、15得点に関与は立派な数字。ただし、ローテーション要員扱いに不満を示している点は懸念。
ディエゴ・ジョタ 26試合 8得点7アシスト 平均点 7.22
評価 A- バックアッパーとしての獲得ながら、出番は多く、左右のWGに加えCFもできる所もありそれなりに活躍。来年もスーパーサブとして活躍。
コロ・ムアニ 27試合 10得点1アシスト 平均点 7.05
評価 A リーグ戦ではイマイチ数字が伸びなかったものの、その分CLではハットトリックに加え決勝でも同点弾など15ゴールでMVPの活躍。CLでの優勝は彼の存在あってこそ。
ゴンサロ・ラモス 28試合 15得点5アシスト 平均点 7.29
評価 A- 何とか最終的には得点ランク3位になったものの、序盤戦は不調で、勝点を取りこぼした要因になったと思われる試合もいくつか。昨年の得点王に輝いたシーズンに比べると物足りない。
エキティケ 5試合 2得点1アシスト 平均点 6.95
評価 C 他の中堅クラブであれば成長しレギュラーになっていた可能性が高かったものの、本職2人に加え、ジョタやエムバペも起用可能なCFで壁は厚すぎた。ニースから40億以上のオファーが。
デンペレ 27試合 9得点3アシスト 平均点 7.14
評価 B 昨年のMVP級活躍に比べると、仕方ないがエムバペの存在感の前に霞んでしまった感が。得点は期待通りのものだったものの、アシスト数が物足りない。
エムバペ 26試合 20得点14アシスト 平均点 7.66
評価 S 昨シーズンは骨折もあり、出場機会が少なかったものの、今シーズンは大復活し、最終節では4得点で3シーズンぶりに20得点に乗せた。温存が無ければおそらく得点王の活躍で、アシストも多くMVP。
以上、寸評でした。
最後にポジションごとの補強の必要性を見ていきます。
GKはディオゴ・コスタが盤石で、チャクルは退団が濃厚。今シーズンは出番が無かったペレツをセカンドとして起用するのが現実的だが、バックアッパーも受け入れられる実力者であればもう1枚欲しい。
右SBは負傷がちで攻撃性能が発揮できていないハキミを場合によっては放出も。シマカンがレギュラーになりそうで、もう1枚欲しい所。
CBはマルキーニョスが右、キンペンベとリュカが左でシマカンはどちらも対応可能、という状態。シマカンが右に固定されつつあり、キンペンベ、マルキーニョスも30歳を越えてきたので、1枚左右どちらもできる若手が欲しい所。最優先補強事項。
左サイドはヌーノ・メンデスとリュカがローテーションで、タグリアフィコが3番手で不満はない。ただし、メンデスの能力を考えると、来シーズンは見極めのシーズンになる可能性も。
ボランチはザイール=エメリが不動でトレイラが支える今シーズンの形が基本。ヴィティーニャも状況によっては対応可能で、あまり補強の必要性は無い。
IHはシャビ・シモンズが軸でヴィティーニャ、ニーパンが争う形。トラオレとヌネスがレンタルバックでソレールも状況によっては売却の可能性があるため、主力~バックアッパーを完全移籍とレンタルで1枚ずつ欲しいところ。
WGはラフィーニャ、デンペレ、ジョタが右を争い、いずれもエムバペの左も起用可能という状態。ラフィーニャとデンペレは不満を抱えている状態のため、オファー次第では売却も。
CFはコロ・ムアニ、ラモスの2枚看板が健在で、補強の必要性は無いものの、オファーがあれば考慮はする、という状態。その場合はジョタをCFのバックアッパーにすることも可能だが、得点力を考えれば更に得点力の高い選手を高値で獲得する可能性も。
以上3年目でした。