
おつかれさまです。
始めてこんなに本格的に自分の部屋を
掃除した気がする。
引っ越しの経験が生まれてこの方、
まだ無い。
人の引っ越しの手伝いをしたことは
あったけれど。
新しい命のために
場所を空けるというのは
悪くないなと思う。
陣地を分けてあげる。
きっと、そうやって
人類はずーっと繰り返して
きたんだろうなぁと思うと。
やっと自分もそれなりの役目を
果たすことができるのだろうかと
思ったりする。
倣う。
これでやっと、
どこにでも行けるって気もするし。
過去を傍らに置いておくと
時を吸収した紙たちはとても
重くなっていく。
過去は
置いておけばおくほどに
質量を増すのかもしれない。
変色したり、カビが生えたりもしてね。
振り返りもしないのに
置いておいても仕方ない。
やっと、スッキリできる。
帰れる場所があることは
幸せなことだけれど
時にそれが
枷になったりもする。
暖かなる鎖を
絶ちきらなければ
進めない道も
確かに有るのだ。

部屋の整理をしていた。
小さい頃に友人から誕生日プレゼント
としてもらった手作りの箱。
プレゼントはどこにやってしまったか
わからない(ごめん、友達。)
その中にずっと、
いろんな人からもらった手紙を
納めておいていたのだった。
久しぶりに読んだ。
何年ぶりだっただろう。
昔はちょこちょこ出して読み返したり
していたのだけどいつのまにか
そんなこともしなくなっていた。
いとこや、小さい頃の妹や、
今はもういないおばあちゃん、
出張中だった父からのものまで。
読み返すとあのときには
わからなかったことにも気付けた。
「では、おやすみなさい」で
締めくくられていたおばあちゃんの
手紙からは、カトリックの
おばあちゃんだから眠る前に
いろんな人のことを祈って
幼い私のことも思い出しながら
書いてくれてたんだなとか、
ほんとは手紙や字を書くのが苦手だけど
幼い娘から来た手紙に
一生懸命に返信を書いてくれた父の
優しい気持ちとか。
覚えたての字を使って
頑張って書いたのであろう、
幼い妹からの手紙とか。
考えてたらなんか泣けてきた。
愛なんだなぁって思える。
これがあたたかいって
やつなんだよなぁきっと。
それが無償であるとあの頃は
本能的に思っていた気がする。
大人になると蛇足だらけになるものだ。
人の優しさや厚意に
疑心混ざりの醜い笑顔で応じるように
なるなんてね。
もったいないな。
すんなりと、すっと
いられたらいいのに。
素直に受け入れられたならなぁ。
そう在るにはなんだか、
嘘を吐きすぎてしまった気がするんだ。
未知を未知のままにしておけたら
よかったなぁって今更ながら思う。
後悔はしていないと思っていたのだけど
そんなこともないのかもしれない。
でも、
たぶんこの手紙たちはこれから先も
私の宝物。
要らなくなるなんて日は
絶対に来ないことだけはしっかりとわかる。
だって今だって、よかったって思える。
もらえて嬉しいものって気持ちのこもった手紙だ。
下手な字でもいいんだ。
気持ちがそこに詰まってるんだなって
感じられることが嬉しい。
物は壊れちゃうけど
手紙はそうじゃない。
まぁもし、破けてしまったり
燃えてしまったりしても
自分のことを想って書いてくれた
そのことが宝物。
忘れちゃっても
あったかさは残る。
ありきたりな言葉に
なってしまうけれどね(笑)
けどやっぱ
心なんだね。大事なのは。
時が経っても
あの時の愛は
褪せないのかもしれない
鉛筆でもインクでも、ね。
