父親が娘を虐待して殺すという悲劇が繰り返されてしまった。千葉県野田市で起きた事件である。
小4の女児が「お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり起きているときにけられたり、たたかれたりされています。先生、どうにかできませんか?」と先生に助けを求めていたアンケート用紙を見ると、胸が痛く、本当にかわいそうであり、残念でならない。
昨年3月、目黒区で5歳の女児が虐待されて殺された事件で日本社会は何を学んだのだろうか?
野田市の事件を受けNHKはクローズアップ現代で、学校、自治体、児童相談所など周りの不適切な対応を浮き彫りにした。虐待が急増している中で、児童相談所職員の数が不十分である現状も伝えた。
確かに子供たちの命をいかに守るための環境を早急に整備することが必要だ。しかし、それはあくまでも対症療法にすぎないだろう。家庭という密室で起きる犯罪は、外からの対処には限界があるからである。
だから、虐待が増えている、根源を考える必要がある。それは、日本を含む世界的な家庭倫理の崩壊であり、本ブログで先に指摘したように、その崩壊を助長させている根源にあるのが進化論を中心とする唯物論的価値観である。
神の愛を源泉とする宗教、道徳を蔑視し、人々を生存闘争に駆り立て、利己的個人主義に陥らせている進化論とその価値観こそ、家庭倫理を崩壊させている元凶である。
そして、進化論の教育啓蒙の先頭を走っているのが、巨大メディアNHKだ。『チコちゃんに叱られる』が進化論ばかり紹介していると指摘したが、昨年夏にEテレでアニメーションとして放送した『ざんねんないきもの事典』でも、小学生くらいの年齢の子供に対する進化論洗脳を行っている。
大学教授など権威ある人々が言っていることだし、と普通の子供も大人も疑うということはほとんどないだろう。NHKの番組で繰り返しそうした情報に触れるとともに、学校の教科書では進化論だけが紹介されているので、普通の人々にとって「人間のご先祖様はサル」が当たり前になってしまう。
目に見えるものがすべてという価値観が支配的になり、神を蔑視したり、神を求める人々を見下すような空気がつくりだされている。このようにして道徳の基盤は破壊され、物質的楽しみを追い求める唯物的価値観が蔓延、家庭の愛は冷えてきているのである。
こうした中で起きているのが相次ぐ、児童虐待、父親による子殺しである。NHKは今回、被害者に寄り添い社会に警鐘を鳴らすような報道をしたと考えているかもしれないが、偽善としか言いようがない。家庭倫理を一層弱体化させる進化論的価値観を広げる番組を制作・放映し続けているからである。
