高校生の子たちと一緒に勉強していると、しばしば受ける問が、職業選択に関わるものです。
「何がしたいか分からない」
「何が好きか分からない」
「何が向いているか分からない」
職業選択に関して彼らの口から発せられる問は総じてこのようなものです。
私の知る限り、高校生の段階で将来の方向性が明確に定まっている子はほとんどおりません。
みんなこのような問の中で、ぐるぐると悩んでいる印象を受けます。
学校で行われているキャリア教育で、しばしばこのような問が子どもたちに対して向けられているので、
彼らはこの問の中に囚われてしまっているのかもしれません。
かつて自分もそのような問の中を、キョロキョロと彷徨い歩く学生だったので、適正検査の類は色々受けてきました。
ある適正検査に、自分に最も向いてない仕事が、パイロットと書いてあり、
「確かに俺も俺の操縦する飛行機には乗りたく無いなぁ」と深く納得したことを今でもよく覚えていますが、
大人になった今、このような問を耳にすると思うことは、その問の立て方があなたの悩みを深くしているのではないか?ということです。
その問立てから思考をスタートさせることが、働くことを複雑にしているのではないかと思うのです。