近頃、家庭教師をしていて思うことがあります。
それは子どもたちの進学先について実学志向が強くなっているということです。
実学とはすぐに社会に出て役に立つ学問ということです。
もう一歩踏み込んで役に立つとは、換金性が高いこと、つまりお金になるということです。
自分が経験した事例で言えば、親御さんや学校の先生に言われて、薬学部、医学部、看護学部など医療系の学部に進む子たちが増えていると感じます。
大手予備校の調査でも同じような傾向がみられるそうです。
高まる実学志向
全体的な流れとして、文系学部ではなく理系学部へ。
文系学部でも経済学部、法学部、国際関係、外国語、心理系が人気で、美術系、文学、哲学などは不人気の系統が見て取れます。
理系学部を見ても、工学系、看護、医学、薬学などの分野が進学先の上位であることが分かります。
将来に対する不安から換金性の高い実学への人気が高まっているのだろうと感じます。
実学志向というのは、一見合理的な判断に見えて、実はそんなに合理的な判断ではないのではないか?
と、私は疑問に思うことがあるのでちょっとそのような話を書いてみようと思います。
次回に続きます。