ここ数回、インターネットゲーム依存について綴っております
私が子どもたちと学習を通じて関わらせていただく理由の一つ
それは子どもたちに生き延びていくために必要な力
「考える力」を養ってほしいと考えているからです
インターネット・ゲームに依存してしまうことで
脳が致命的なダメージを負い子どもたちが考える力を奪われてしまう
そんなことになりませんように、との願いを込めてこの文章を綴っております
=もしかしてネット依存?=
2012年、厚生労働省の調査によれば
中高生の8.1%、人口にして推計51.8万人が
インターネット依存と診断されるという結果が出ました
2008年に厚生労働省が実施した成人を対象とした調査では
推計で271万人がインターネット依存という結果が出ています
身近な人がインターネット・ゲーム依存なのではないか?
そう心配される方もいらっしゃると思います
先日紹介させて頂きました、ネット依存治療部門がある病院
久里浜医療センターのホームページに記載されている
ネット依存のスクリーニングテストを紹介させて頂きます
気になる方はぜひ一度ご覧になってください
久里浜医療センター インター ネット依存スクリーニングテスト
=なぜ依存するのか?=
インターネット・ゲームの過剰な使用は脳に致命的なダメージを与える
「たかがネット、たかがゲーム」
そう思いがちですが、そうではないということを述べてきました
なぜ子どもたちはインターネット・ゲームの世界に依存するのでしょうか?
インターネット・ゲームではありませんが
私自身、過去を振り返ると、あれは依存だったのでは?
そう思い至ることがいくつかあります
それほど必要でもないものを買い漁ってしまう
アルコールを摂取する機会や量が増える
特定の人間関係に寄り掛かる
現れる形こそ違えど、買い物依存、アルコール依存、人間関係依存、だったと思います
まだ自分の意志で改めることが出来たので、厳密には依存症ではないのですが
依存傾向にあった時期があります
そういう時期を振り返ると
自分自身、空虚感や寂しさを抱えていたと感じます
参考文献として紹介させて頂いた本の中でも
日常生活の寂しさから目をそらすために
ネット・ゲームの世界に依存する人たちの姿が描かれています
空虚感や寂しさが人を依存症に向かわせるのでは?
私は実体験からもそう思います
=寂しさを手当てする=
そうであるならば
子どもたちが示す症状だけを押さえつけても意味はありません
その症状を押さえつけても、また違う表現方法で
心の中に抱えた空虚感や寂しさを表現し始めるからです
なぜ子どもたちがインターネットやゲームの世界に心の拠り所を求めてしまうのか
その原因となる寂しさに思いを寄せて、抱え込こんだ寂しさを手当てする
それがインターネット・ゲーム依存だけでなく
子どもたちが示す、自分自身を、周りの人間を害するような行動から
救い出す方法であると私は考えます
それでは救い出す方法って具体的にどうすることなのか?
次回はその方法をいくつかご紹介させて頂きます
=参考文献
ネット依存症 樋口 進 著
インターネットゲーム依存症 岡田 尊司 著