昨日、インターネットで腕時計をあれこれ探していたら
知らず知らずのうちに30分ほど過ぎていました
長い時間ネットを使っていると
呼吸が浅くなったり、肩や背中が痛くなったり、頭が熱くなってきたり
これもドーパミンが過剰に分泌されることによる症状なのかな、などと感じました
インターネット・ゲーム依存
誰の身にも起きることだと改めて感じました
今回は
1、中高生のネット依存に対する調査結果
2、ネット・ゲーム依存対策の現状
この2つについて綴りました
=中高生のネット依存=
2012年秋、厚生労働省が全国の中高生を対象に行った調査結果では
休日に5時間以上ネットを使用している割合が中学生で約14%、高校生で約22%に上りました
また世界中で広く使われいるアメリカのキンバリー・ヤング博士が開発した
インターネット依存度テストを用いてインターネット依存に対する調査も行った結果
中高生の8.1%、推計で約51.8万人がインターネット依存と判定されました
同じテストをヨーロッパ12カ国の15歳前後の青少年1万2000人に実施した結果では
依存症を疑われる割合は4.5%
日本の割合がヨーロッパの国々に比べても高いことが分かります
詳細に関しては以下をご覧ください
ちなみに2008年に厚生労働省が20歳以上の成人を対象に行った依存度調査では
推計で217万人がインターネット依存を疑われるという結果が出ています
=ネット・ゲーム依存対策の現状=
このような現状に対してどのような対策が講じられているのかを紹介していきます
まず日本国内について
2011年、神奈川県横須賀市にインターネット依存症の専門外来
久里浜医療センターネット依存治療部門が開設されました
先述した中高生のネット依存の調査結果は
久里浜医療センターの院長、樋口進さんの著書「ネット依存症」から引用させて頂いたものです
必要に応じて入院治療も行える全国初の医療機関で全国各地、遠くは九州からも来院されるそうです
樋口さんの著書の中にあった来院者の半数弱は中高生である、との記述に
ネット・ゲーム依存に対して、まず大人が知る必要があるとの思いを一層強くしました
対策は日本国内だけにとどまりません
2013年には最も権威ある国際的な診断基準とされる
アメリカ精神医学会の診断基準の改定版であるDSM-5に
「将来、医学的知見が蓄積された段階で追加されるべき診断名」に
インターネットゲーム障害が追加されました
それだけインターネット・ゲームが人体に与える影響を示す
客観的証拠が蓄積されてきている証拠だと感じます
今回は
中高生のネット依存に対する調査結果
インターネット・ゲーム依存対策の現状
この2点について綴りました
お子さんがネット・ゲーム依存ではないか
心配される親御さんも多いことと思います
次回は実際に用いられている診断基準がどのようなものかご紹介させて頂きます
何も知らずに使っていると脳の構造が変質してしまい
子どもたちの生き延びる力、考える力が損なわれる危険がある
そうならないためにはまず大人に知ってもらうこと
その必要性を感じて綴っております
次回に続きます
参考文献
インターネット・ゲーム依存症 岡田尊司 著
ネット依存症 樋口進 著