今年も残すことあと僅かである。
今年もこたつに入り、紅白を見ながらぬくぬくと新年を迎えるのである。
幸せは気付かぬところにあるというが、日常にあるのもまた事実。
斯く言う私も、足元に転がるハピネスを見落とす現代人のひとりである。
甘く酸い蜜柑を頬張り、炬燵にうずくまり、由乃と過ごす。
なんと幸福なことであろうか。
今年もじき暮れる。来年はどんなことが待っているだろうか。
酸い甘いもあるだろう。
幸不幸もあるだろう。
毎年こうして我々は、去りゆく自分を惜しみ、来たる自分に期待する。
なんと素晴らしいことであろうか。
私は今年も、様々な歌い手の活躍を眺め、鐘の音で心を鎮める。
この普通なる幸福が、いつまでも続くことを祈る。