∀【最勝衛教祝詞】

手天道衛教・自分神話研究会・347

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【最勝十一方格祝詞】(さいしょう・じゅういちほうかくのりと)

 それではこれから以下に「最勝十一方格祝詞」(さいしょうじゅういちほうかくのりと)の次第を通しで記載いたします。まず「最勝十一方格祝詞」を奏上することを「方格を切る」と言います。「方格を切る」とは、「衛教祝詞」から「御触れ」もしくは「配賽」までの一連の「四方拝」(八方除け)の所作を指し示しています。

 

【最勝衛教祝詞】(衛教祝詞)(さいしょう・えいきょうのりと)

※神棚(御神床)に向かい奏上。声に出して読んでみましょう。

「諸人(もろびと)に移心大神ありて、その移心大神が山巓若体王と相睦(あいむつ)ぶ時、人に命が宿る。

移心大神は始源(しげん)の命よりわが身に至る、父方の全ての血統の道程(みちのり)の神であり、山巓若体王は始源の命よりわが身に至る、母方の全ての血統の道程の神である。

移心と山巓若とは原始同源にして、且つ亦全ての人間は移心と山巓若との融合により誕生する。

そうして生まれ来たりし自分自身を中心とする衛教世界の最高神として衛叉大明神が存在し、衛叉、移心、山巓若の三神を総称して衛教大神という。

禍いありて生まれざる命は、その家人(いへびと)を助け、

幸いにして生まれ来たりし者は、その生まれざりし命の存在を忘れず、

また身罷(みまか)られし全ての者を日々尊び。またうつつの世に共に生きる者を敬い。

諸人の右手(めて)には岩壁山神将が、

左手(ゆんで)には宝来山神将が宿りて相遊び、

神将、本統、正護、眷属が正しく努むる手天道を勤(いそ)しめ。

さすれば衛教大神は汝と汝の家族と共にある。」(一拝)

 

【衛教祝詞・現在語訳】

全ての人には父系制の神が実在していて、その父系制の神が母系制の神と有性生殖することによって人間の生命が発生する。

父系制の神イシンは、最初の生命体からあなたにまで至る、父方の全ての血統の継代を指し示す神であり、母系制の神サンテンジャクは、最初の生命体からあなたにまで至る、母方の全ての血統の継代を指し示す神です。

神イシンと神サンテンジャクとは最初の生命体を同源とする神さまであり、すべての人間は神イシンと神サンテンジャクとの融合によって誕生する

そうして誕生したあなた自身を中心とする衛教世界の最高神としてエイサが存在していて、エイサ、イシン、サンテンジャク、の三神を総称して衛教大神と称します。

事情があって誕生しなかった生命は、その家族を助けます。

幸福にして誕生できた人間は、その誕生しなかった生命のことを忘れないでいて、

また逝去したすべての親族を毎日供養します。

また現在同じ時代に生きる人々をも尊重します。

すべての人の右手には岩壁山神将が宿って、

すべての人の左手には宝来山神将が宿って手天道を行い、

神将、本統、正護、眷属が秩序と規則に従って相関する手天道を行いなさい。

そうすれば、衛教大神はあなたとあなたの家族と共存共栄します。

 

※【解説】

来世を認めない手天道衛教がなぜ、生まれることが出来なかった命と、先に死去した家族やご逝去なされた知人達をここに崇拝するのでしょうか。それは実在しなくとも、あなたの最高神である衛叉大明神の中に認識され続けるからです。つまりこの供養行為は、あなたが意識する限り続けられるのです。

手天道衛教

自分神話研究会