名刺の数より、じっくり話せるご縁がいい。営業スタイルの違いを感じた夜 | 不動産トラブルのお助けマンのおもしろおかしい日々の出来事

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難あり物件と日々向き合い、不動産業界の裏話も取り入れながら日々の出来事についてふと思ったことを書いてします

 みなさん、こんばんは。

不動産トラブルのお助けマン 田中です。


 今日は朝から、神奈川県内にある土地の買取りに向けて、売買契約書と契約明細書の作成。売買契約書って、見た目は同じような書類でも、物件ごとに中身は全く違います。

境界はどうなっているのか。
建物や工作物は残っていないか。
越境はないか。
引渡しまでに何をするのか。
売主様と買主のどちらが、どこまで責任を負うのか。

一つの言葉の違いが、引渡し後のトラブルにつながることもあります。そのため、朝からパソコンに向かって契約書とにらめっこ。文章をつくっては見直し、また修正。

不動産会社の仕事というと、物件を案内したり、お客様と商談したりする姿をイメージされるかもしれませんが、こうした地味な作業もかなり重要です。むしろ、契約書をつくっている時間が一番神経を使うかもしれません。


暑い中、関内へ

午後からは、関内にある宅建協会横浜東部支部の事務所へ。この暑さの中を歩いているだけで、体力を奪われますね。(-。-;

事務所に到着した時点で、すでに一仕事終えたような気分。(笑)

この日は財務委員会に参加しました。不動産会社の日常業務とは少し違い、宅建協会の運営や予算について話し合う委員会です。一見すると地味な活動ですが、業界団体を安定して運営するためには、お金の管理や予算の確認が欠かせません。こういう役割も、誰かが担当しなければなりませんからね。


夜は青山学院大学へ

財務委員会を終えた後は、そのまま東京都内へ移動。青山学院大学で開催された、不動産大学連盟の運営委員会、理事会、懇親会に参加しました。不動産大学連盟の地域会には、これまでにも何度か参加しています。地域会は程よい距離感があり、無理に仕事をつくろうとする感じも少なく、私には居心地がよかったところが、今回は運営委員会と理事会。参加している方々は、良くも悪くもパワフル。営業への熱量も強く、

「どんどん名刺交換をしよう」
「人脈を広げよう」
「一緒に仕事をしよう」

という、かなりゴリゴリな雰囲気でした。(^_^;)

もちろん、それが悪いわけではありません。営業力があり、行動力があり、たくさんの人とつながることが得意な方もいます。それも立派な仕事のスタイルです、らただ、私はたぶん正反対。


名刺をたくさん配るよりも

私は、懇親会で何十人もの方と名刺交換をするより、1人か2人の方とじっくり話したいタイプです。その方が、どんな考えで仕事をしているのか。お客様に対して、どのように向き合っているのか。何か問題が起きたとき、逃げずに対応してくれる人なのか。そういう「人となり」がわからないと、一緒に仕事をするのは少し不安です。不動産の仕事は、取引金額が大きい。しかも、売主様や買主様にとっては、人生に何度もない大切な取引です。

だからこそ、

「名刺を交換したから、一緒に仕事をしましょう」

とは、なかなか思えません。

一度ゆっくり話してみて、その人の価値観や仕事への姿勢を知りたい。もしかすると、営業マンとしては効率が悪いのかもしれません。でも、これが私のスタイルなんだと思います。


建売業者から届いた、気になるメール

実は昨日、ある建売業者から気になるメールが届きました。

内容は、

「完成物件を夏休み前までに全棟完売したい」
「そのため販売価格を見直した」
「当初価格から最大1,400万円値下げした物件もある」

というものでした。

最大1,400万円の値下げ。



購入を考えている方にとっては、確かに大きなチャンスかもしれません。でも、不動産会社の立場から見ると、

「完成した建売住宅が、当初の価格では売れていない」

ということでもあります。

建売業者は、土地を仕入れて、建物を建て、完成するまでに多額の資金を使っています。物件が売れなければ、その間も借入金の利息や管理費、広告費がかかります。完成物件を抱えたままでは、次の土地を仕入れることも難しくなります。そのため、利益を削ってでも値下げをして、早く現金化したい。今回のメールからは、そんな焦りのようなものも感じました。


不動産市況は、少しずつ変わっている

今すぐ不動産市場が大暴落する、と言うつもりはありません。駅に近い物件や、需要のある地域の不動産は、今も売れています。ただ、売れる不動産と売れない不動産の差は、確実に広がっているように思います。一般的な建売住宅が1,000万円単位で値下げされるようになると、再建築不可、私道、借地、底地、市街化調整区域、山林、農地などの難しい不動産は、さらに厳しい競争になります。買主様からすれば、条件のよい建売住宅が安くなるのであれば、あえて問題のある物件を購入する必要がないからです。

だからこそ、売却を考えている方は、

「そのうち売ればいい」
「もう少し待てば高くなるかもしれない」

と先送りするのではなく、まずは現在の市場価値や問題点を把握しておくことが大切です。


市況が荒れている時ほど、人を見る

市況がよい時は、物件の勢いだけで取引が進むこともあります。でも、市況が不安定になった時ほど、その不動産会社や担当者の実力が見えてきます。高い査定額を提示するだけではなく、なぜその価格で売れるのかを説明できるか。売れなかった時に、どのような方法を考えてくれるのか。問題が起きた時に、逃げずに向き合ってくれるのか。結局、不動産も人と人との仕事です。たくさんの人と名刺交換をするのも大切。でも私は、目の前の一人とじっくり話し、その人のことを知りたい。今日の懇親会で、改めて自分の営業スタイルを確認できました。ゴリゴリ営業は、私にはちょっと難しいかな。(笑)

それでも、自分らしい距離感を大切にしながら、信頼できる方々と仕事を続けていきたいと思います。(^^)