以前、このようなブログを書きました。
色々先に読まなくてはいけないものがあったので、やっと図書館に行けました。
司書さんに本を探していただいたところ、
哲学の専門書の棚の、上の方の脚立がないと届かないところに、ずらっと重厚に並んでおりました。
百科事典みたいな立派な箱に入れられて。
こんな感じ。
開けてみると、おそらくどなたも読んでいないのか、ピカピカです。
早速第一話目を読んでみて、あ、なんか好きだな。という手応えがありました。
そして、メッセージからピンと来た
「人間万歳」
を読んでみました。
本当に宇宙は、すごいです……。
ただただ、感動でした。
要約します。
戯曲なので、天使や神様などの会話文で書かれています。
地球がまだ誕生して間もなく、やっとこれから生命が宿る時、いう始まり方です。
神様の脳の垢を混ぜた水を落とすと、人間が生まれます。
人間は、神々や天使とそっくりな形で生まれました。
天使は、
人間たちが愚かで、殺し合いをしたり、短い命なのに、まるで命が永遠に続くかのように人生を粗末にしたりして生きる様を、哀れに思います。
でもそのうち、神様や天使には味わえないような感情を持っていることがわかり、それはとても深く、素晴らしいことに気が付きます。
そして、隣の宇宙の神様がやってきます。
宇宙は、一つではなく、たくさんあり、それぞれに創造主がおりました。
隣の宇宙の神様もとても優しく、愛が基本にありました。宇宙はそうやって秩序を保っている様子です。
天使たちが、隣の宇宙の神様に、
人間というのがいるんだけど、そちらにもいますか?と尋ねます。
隣の宇宙の神様は、「かつてはいました。」
と答えます。
隣の宇宙の人間のような生き物は、文明を持ち、努力や経済力や知識で、最初は物質的な豊かさを追求します。
その中ではまた争いが起こり、一時は後退したかにも思えるほどでした。
でもやがて、彼らは、そこには答えがないと気が付き、人間にとって大切なことは何なのかに、目覚めていきます。
それは、精神性を高めること、魂を喜ばせること、でした。
そして、全ては再生なのだと知り、人間に似たものは、悲しみや絶望の中ではなく、自分たちの最後さえも、幸福に満ちて、受け止めていきました。
神様や天使たちは、その話を聞き、人間の可能性に大変感動して、みんなで、
「人間万歳!万歳!」
と喜んでいる描写で終わり。
でした。
これは、1920年に書かれたものです。
和暦では大正11年…。
その時代に、
宇宙は一つではないことや、人間が生き、そして未来はどうなっていくのかを描いた方がいることが、本当に驚きです。
今のように、マルチバースやパラレルワールドなどの言葉もありません。
ただ、宮沢賢治や夏目漱石なども、宇宙から何か聞いたのかな?と思うような作品は沢山残しております。
なので、武者小路実篤さんは哲学者でもあったので、人間を愛し、人間とは何かを考えていくうちに、このようなお話が降りてきたのでしょう。
地球が誕生してから、まだ人間の存在はとても短いですよね。
気が遠くなるほどの長い地球の歴史の中で、私たちは、何を残せるでしょうか。
形あるものはいつか姿を必ず変えます。
全てのものに自性はなく、実態さえもないのが、この宇宙の本質です。
なので、いつか人類も、形を変えます。
その時に、このお話のようになっていることを。
私も武者小路実篤さんのように、願わずにはいられません。
このお話を教えてくれた↑に。
心から感謝です。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()

