篤です。

 

企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。

 

企業理念から応援したい会社を見つけたり、

世の中を支える会社をご紹介したりしています。

 

今日は会社の紹介ではありません。

 

『到知』に葆里湛の後藤光雄シェフと

アル・ケッチァーノの奥田政行オーナーシェフ

の対談記事がありました。

 

後藤氏が師で、奥田氏が子弟の関係です。

タイトルは「己のコスモを抱いて生きる」です。

 

後藤氏は

「もう絶対的なシェフが号令を出して

 スタッフが動く時代じゃない。

 一人ひとりの感性をシェフが見出して、

 担当と役職を与えていく必要がある」

 

「スタッフそれぞれが得意分野で

 シェフと同じ仕事ができるようにして、

 責任を持たせる」

と論じていました。

 

この論を補完する教えはたくさんあります。

 

『リーダーは日本史に学べ』

という本を抜粋した記事に、

北条氏綱が

「人に捨てるようなところはない。

 その人の長所を活用して、

 短所を使わない」

という言葉を残しているとありました。

 

徳川家康も

「人にはそれぞれ長所があるので、

 自分の先入観を捨てて、

 ただ人の長所を活かすべきである」

と言っていたそうです。

 

ドラッカーも

短所ではなく長所を活かせ

と説いていますし、

今の時代だからのことではないのです。

 

戦争によって

指示に従うことに人の使い方が

振り切れてしまった在り方が

やっとも元に戻ってきたのだ

と感じています。

 

この人を活かす在り方も、

企業理念から考えていけばいいのです。

 

この役割に向いているのは彼、

この部分を体現しているのは彼女、

違う強みで

同じことを体現しているのは別の彼女、

組み合わせたら打ち消し合うのか、

相乗効果になるのか、

と一人ずつ考えていけばいいのです。

 

大企業では

個人の資質がモニターされているので、

システマチックに

できているのかもしれませんが、

中小企業では

経営者が見極めていくことが

大事だと思います。

 

人事部任せ・・・

にはしないでもらいたいです。

 

経営者は

個人の資質を活かそうとしても、

人事部は

その他のしがらみまで捉えて

ややこしくなりそうですもの

(思い込みかしら^^;)。

 

人の使い方は昔も今も同じです。

 

大切な存在であり、

活かすも殺すも使い方次第、

ということであり、

活かされれば働く幸せにつながり、

活かされなければ

仕事は苦役になってしまうことでしょう。

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました。

落語で『粗忽者』という演目があり、

物忘れが激しい家来なのに

殿様がかわいがっていて、

余所の殿様にお披露目すべく、

お使者として遣わすことで

起きた事態を語ったものです。

粗忽者でも活かされていた時代があったのは、

そのお役目が「お家」として

相続されていたからでしょうか。

お家が断絶されないように

押し込め隠居のようなこともありますし、

なかなか一筋縄では

解釈できないのも人の使い方ですね。