篤です。

 

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今日は週刊メルマガを発行しました。

クレドと企業理念の違いについての記事から、

企業理念の在り方を浮上させてみました。

哲学のような反論の試みです^^

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今日は会社の紹介ではありません。

 

『到知』に二宮尊徳について、

二宮総本家当主である二宮康裕氏と

作家の北康利氏の対談記事がありました。

 

以前、二宮尊徳について、

数回に渡りいろいろな教えを記事にしてきましたが、

改めて「一円思想」をお伝えしたいと思います。

 

「一円思想」というのは、

一番細かいお金でも大事にしなさい、

ということではありません。

 

物事を善と悪という対立するものと捉えることを

「半円の見」といいます。

それに対して、

対立するものを融合した形で捉えるのが

「一円思想」です。

 

「第三の案」にもつながる考え方です。

 

善か悪か。

白か黒か。

好きか嫌いか。

 

人が複数いる以上、

一人ひとりの考え方、感性の違いがでます。

 

全部同じはあり得ないです。

正しさですら時と場合にもよりますし、

考え方にもよるのです。

 

人と一緒に働く上で、

この両極を意識するのと同時に、

「とはいえ」という

俯瞰した意識が必要になります。

 

両極を意識することは、

物事の在るべき姿や、

何が気に障るのか、

ということを認識する

手がかりが得られますから大切なことです。

 

けれども、

それに囚われて

他の人の意見を聞き入れなかったり、

まして人を排除するような

行動にでるのは間違っています。

 

善いならば伸ばせばいいし、

悪ならば原因を取り除くことを考えればいい。

 

悪も別の観点からみたら、

善だったり、

必要だったりするかもしれない。

 

絶対に右だと思っていたけれども、

違う意見を聞いてみたら、

左の方が的確かもしれない。

 

全部自分でやらなくては!

と思っていたけれども、

実は周りは頼られるのを

待っていたのかもしれない。

 

好きなことも度が過ぎれば不快になるし、

嫌いだと思っていたけれども

意外な一面を好きになるかもしれない。

 

二項対立でものごとを見るよりも

「一円思想」の方がずっと楽しいです。

 

企業理念は

「一円思想」のきっかけになります。

 

企業理念から見たらどうなのか、

という判断も、

様々な状況によって

無尽の考え方があると思います。

 

「してはならないことは何か」

「しなければならないことは何か」

ということも明確になります。

 

両極を考えるから

在るべき姿も浮かび上がるのです。

 

「一円思想」は経営においても、

生活においても大切な教えです。

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました。

結局判断は好きか嫌いかでしかない、

という考え方もあります。

とどのつまりはそうなるのだと思います。

けれどもその前に

「一円思想」で考えてみることが

大切なのではないでしょうか。

組織の中では上にいくほど、

人についての好き嫌いは

排除していくのも重要です。

経営者が好き嫌いで

人を判断していくようなら、

その組織は腐っていくことでしょう。