篤です。

 

企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。

 

企業理念から応援したい会社を見つけたり、

世の中を支える会社をご紹介したりしています。

 

今日は会社の紹介ではありません。

 

何かで「傭兵企業」という言葉を見かけました。

そこからの妄想です。

 

超国家企業のような

利益の増大を求めて

国家という枠組みを超えて

世界中で活動している企業には、

「傭兵」として雇われている

ような人たちが多いのも

なんとなくわかるように思いました。

 

成果のみを重視し、

結果が出なければ解雇され、

自分の給料の範囲外のことは

決して手を出さない、

自分のスキルに対して

もっと多くの報酬をくれるところがあれば

問答無用に転職するような働き方です。

 

戦争における傭兵が

お金のためだけに

勝つことを念頭にしているのと同じで、

自分の成果と組織への影響のみであり、

仲間とか「つながり」などは

どうでもいいことになります。

 

けれども日本の中小企業においては、

自分の役割を超えた

助け合いのような働き方が求められます。

 

それだけ一人ひとりの

守備範囲が広いとも言えますし、

お互い様の在り方が必要になる

とも言えます。

 

もしここに傭兵としての人が

入社したとすると

「なんだあいつは!」

になるように思えませんか?

 

食事も一緒に取らない。

遊びにも行かない。

住所も開示しない。

雑談もしない。

手伝ってと言っても知らん顔で帰る。

 

こういう人は度合いはあるにせよ、

「普通」の会社でもいると思います。

 

度合いが傭兵に近くなるほど、

なんとなくギスギスした雰囲気に

なるのではないでしょうか。

 

雑談ばかりしている人も困りますが、

全く拒否も困ります。

 

中小企業で成果主義がうまくいかない理由も、

傭兵では仕事にならないからです。

 

もしも中小企業で

成果主義を前面に出して採用したならば、

傭兵としての在り方を

否定してはならないですし、

「なんだあいつは!」となるならば、

成果主義は止めた方がよさそうです。

 

自社は「傭兵企業」で在りたいのか、

みんなで助け合うことを当然とする

「共同体企業」で在りたいのか、

しっかりと決めておく必要を感じました。

 

企業理念は指標になります。

 

傭兵に企業理念への共感は必要ないですから。

 

もっといえば、

人を大切にする会社であれば、

傭兵は大切にする対象として

受け入れられないのではないでしょうか。

 

成果主義、働き方改革、リスキリング・・

傭兵企業推進のように

思えてきてしまいました。

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました。

日本の長所としての曖昧さは、

「神の名において」

という共通認識がない上では

とても重要なことだと思いました。

白か黒か、0か100ではなく、

柔軟性があります。

稲盛氏の提唱したアメーバ組織も

「単細胞」というだけでなく、

在り方を自在に変える

という意味合いもあったのではないか

と思えてしまいました。