篤です。

 

企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。

 

企業理念から応援したい会社を見つけたり、

世の中を支える会社をご紹介したりしています。

 

今日はイビデンをご紹介します。

 

老舗企業で大転換を起こしている例として、

大胆な改革に乗り出している

イビデンが紹介されていて、

興味を持ちました。

 

スマホ市場の急速な成熟化に伴い、

売上高が前期比の15%減(2017年度)。

628億円以上の最終赤字を計上し、

小型・薄型パッケージ基盤から

半導体用のパッケージ基盤に

軸足を移すことを決断し、

売上高に匹敵する巨額投資をして

成長市場への大転換を図ったそうです。

 

イビデンは岐阜県大垣市にある、

電子部品の製造販売をしている会社です。

 

世界トップレベルの技術を提供する

技術開発型企業でもあります。

 

創業は1912年、今年で112年になります。

老舗です。

揖斐川電力として始まりました。

 

現在10代目と思われますが、

同族会社ではありません。

雇われ社長だと

交代が早いペースで実行されますね。

 

連結子会社が国内15社、海外19社に上り、

社員数は連結で12,744名、

単体でも3,669名になる大企業です。

 

2007年に企業理念体系

「イビデンウェイ」を制定しています。

 

イビデンの長い歴史における、

「幾多の困難を全員で乗り越え、

 イビデンを存続させてきた力」と

「近年の飛躍的な成長を実現させた英知と活力」。

 

これを、世代や国籍を超えて

受け継がれるように体系化したものが

「イビデンウェイ」だとありました。

 

そして、

2012年の創立100周年を機に

イビデンウェイを刷新し、

よりシンプルで、

世界中のイビデングループの

誰にでも理解できるようにしたそうです。

 

<企業理念>

私たちは、人と地球環境を大切にし、

革新的な技術で、

豊かな社会の発展に貢献します。

 

企業理念を

「イビデングループ全ての会社の存在価値・

 存在目的の基本となる考え方」

と定義しています。

 

<共有すべき行動精神>

「誠実」

私たちは、現地現物を行動の基本におき、

顧客や社会からの信頼に応えます。

 

「和」

私たちは、全員参加のもと、

多様な英知を結集し、

より大きな力を生み出します。

 

「積極性」

私たちは、時代の変化を予見し、

新たな価値の創造に 果敢に挑戦します。

 

「イビテクノの進化」

私たちは、創意と工夫を重ね、

高き目標をやりきることで成長します。

 

「この行動精神の実践を通して

 企業理念を具現化していく」

と明言されています。

 

冒頭の大転換は、

イビデンのDNAに組込まれているようで、

水力発電→

電気炉でカーボンやカーバイトの製造→

メッキや高温焼結技術からセラミックや

プリント配線板→

現在の電子事業やセラミックス関連事業 

大転換というより

トランスフォームだと思いました。

 

全く別の物に大転換するのではなく、

現存する技術を基に変形していく在り方です。

 

トランスフォームは

土台が揺るがない印象がありますね。

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました。

時々、なぜその分野に進出したのか

理解できない大転換を見かけることがあります。

これは、知人からの紹介などによる

清水型(清水の舞台から飛び降りるような大転換)

だと認識しています。

それと比較してトランスフォーム型は、

納得できるし

成功の確度も高まるように思います。

創業の想いを継承していくと、

トランスフォームはあっても

清水型はないようにも思いますが、

それでうまくいく場合もあるので、

微妙です^^;