篤です。

 

企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。

 

企業理念から応援したい会社を見つけたり、

世の中を支える会社をご紹介したりしています。

 

今日はハチマルをご紹介します。

 

ハチマルは静岡県牧之原市にある、

醤油と電子部品を製造している会社です。

 

どういう組み合わせなのかと、

調べる楽しさがありました。

 

創業は1828年、今年で196年になります。

老舗です!

鈴木八郎左衛門氏による

醤油醸造業から始まりました。

 

1962年に電線加工業に参入しています。

そして1975年に同業7社の出資による

静岡共同醤油を設立し、

協業化を図っています。

 

高度成長期に入り、

醤油だけでは難しくなったのでしょうか。

それでも絶えることなく

家業として継承しているところが

素敵ですね!

 

社員数は27名で、

男性4名、女性23名となっています。

 

電子部門は医療・自動車・ロボット・

船舶用等のワイヤーハーネスを製造していて、

少量の手作り品から

海外での大量生産まで対応しています。

 

<企業理念>

伝統の味と、新しい技術で、その先の未来へ。

 

「ハーネス事業部の使命」

情報という名の「心」を確実に伝えること、

そして、変わることなく伝え続けること。

 

「食品事業部の理念」

安全で美味しい調味料を通して、

食卓の笑顔と幸せに貢献する。

 

代表挨拶には、業種も業態も異なっても、

老舗として

愚直にお客様と向き合ってきた社風は

どちらにも色濃く反映している、

とありました。

 

毎日新聞に

「竜巻のがれきから見つかった奇跡の酵母 

 しょうゆが再生の光に」

という記事がありました。

 

ハチマルは戦前まで

県内有数の生産規模を誇っていましたが、

醤油が配給制になり縮小し、

静岡共同醤油による協業となりました。

 

1977年で自社醸造やめていましたが、

4代目が承継を機に

自社醸造を復活させようと試行錯誤し、

「出来栄えを楽しみにしつつ、

 伝統の木おけに原料を収めた」

その2ヶ月後の2021年5月に

牧之原市で発生した竜巻で

その醤油蔵3棟が全壊、2棟が半壊

という甚大な被害に見舞われたそうです。

 

失意の中で

蔵の天井から落下していた

配管がたまたま目に付き、

調べてみたらもろみが詰まっていて、

しかも酵母菌の生存が確認されたそうです。

 

かつてからあった酵母と、

岩手の醤油会社から転職してきた井木氏による、

国内ではほぼ見られなくなった製法の

「十水(とみず)仕込み」により、

自然な甘みと濃厚なうまみ、

独特の香りの絶妙なバランスが引き出された

「晴レノ日ノ醬油」が完成したそうです!

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました。

仕込んだ醤油が納得いかないと、

ご先祖様の采配のように感じました。

4代目の再建にかける熱意に

賛同して入社してくれた

井木氏の在り方もすごいです!

二人三脚で進んでいるそうです。