篤です。

 

企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。

 

企業理念から応援したい会社を見つけたり、

世の中を支える会社をご紹介したりしています。

 

今日は坂本乙造商店をご紹介します。

「おつぞう」ではなく

「おとぞう」と読みます。

 

坂本乙造商店は東京都千代田区にある、

漆器のお店です。

 

日経Xトレンドに

「万年筆のパーカーが認めた漆の老舗」

とあり興味をもちました。

 

文具だけでなく、

家電・自動車・時計など

工業製品に漆塗装をする事業を展開しています。

 

創業は1900年、今年で123年になります!

老舗です。

漆を精製して販売するところから始まりました。

社名は創業当時から変えていません。

 

1930年に福島県会津若松市に

会津支店を開設しています。

 

1954年には、

福井県丹生郡殿下村大矢(現福井市)に

当時の社員、及びお取引業者により

初代 坂本乙造の石像が建立されています。

 

東京で始まり、会津に支店を出し、

福井に石像・・・つながりは不明です。

 

1955年には

百貨店で漆器販売を始めています。

 

現在5代目ですが、

当代だけ名字が違います。

娘婿さんでしょうか。

 

4代目継承時までは、

先代の逝去による交代です。

 

81歳→67歳→58歳とありましたので、

4代目が会長となられて

ほっとしてしまいました^^;

 

漆をインフラにした

コミュニケーションの場として、

ショールーム「OTOZO - IN'DE'X」を

1990年にオープンし、

ショップシステムコンペティションに

入賞しています。

 

更には

INTERIOR DESIGN誌の表紙に掲載されたり、

ブータン国宝に贈呈の輪島塗の

記念品を提供したり、

世界に名を轟かせています。

 

漆の需要減に対して、

産地問屋としての生き残りを模索したところ、

「漆器を作る職人→産地問屋→

 消費地問屋→小売店→お客様」

と距離があることを憂い、

1975年頃から工業品メーカに

協業をもちかけていたそうですが、

門前払いだったそうです。

 

それが同時期に

フランスの有名なブランドからから

「漆を使ってみたい。技術を教えてほしい」

という要請がきたとありました。

 

漆の価値を最初に認めたのは海外なのです。

 

「『安くて良いもの』を作る仕事は

 日本に取られてしまい、

 そこで競争しても勝ち目はないから、

 より付加価値の高い製品をつくるために、

 色々な天然素材を研究している」

ということだったそうです。

 

現在の日本と中国の関係が相似形ですね。

 

今では「坂本これくしょん」

というオンラインショップも運営し、

漆の芸術を広めています。

 

このショップは理恵氏が担っています。

たぶん奥様であり、創業家の生まれです。

 

そのまたお嬢様が

「mado mado  collection」

というショップを運営されています。

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました。

漆の世界観が素晴らしいです。

すっと気持ちが寄り添っていくのが

わかりました。

「note」というブランドも展開しています。

それにしても、

自分たちで価値を感じないというのは

国民性なのでしょうか。

なんにしても海外から逆輸入されると、

手のひらを返したように

「素晴らしいもの」に変身してしまいます。

なんだか少し悲しかったです。