篤です。

 

企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。

 

企業理念から応援したい会社を見つけたり、

世の中を支える会社をご紹介したりしています。

 

今日はロカシューをご紹介します。

 

12月号の『到知』の「到知随想」に

ロカシュー社長であり、

エスペランサ靴学院学院長である、

大山一哲氏の投稿記事がありました。

 

大山氏は、

製靴工場を創業されたご両親の

5人兄弟の末っ子です。

 

おひと方はお医者さんになられたそうですが、

その他のご兄弟は皆さま

靴職人になられたそうです。

 

お父様の会社を継がれたのはお兄さまたちで、

大山氏は

「このままでは自分が社長になることはない」

と、ロカシューを創業しました。

 

ロカシューは大阪府大阪市にあり、

靴やバッグの企画・製造販売、

卸、輸出入を行っています。

 

創業は2011年になります。

 

20代の十年間は

「24時間365日靴に没入していた」

とありました。

 

靴を

「命を支え、運ぶ道具」

と定義しています。

 

そのためファッション性を

追い求めるだけでなく、

履く人の足に合わせて

一足一足丁寧につくり、

「靴は細部に魂が宿る」

を信条にしています。

 

順調だった経営も

連鎖倒産する崖っぷちに

追いやられたりしましたが、

8名いた社員さんの内2名が

残りたいと言ってくれたことで

また這い上がってきたそうです。

 

このお二方がいらっしゃらなかったら

自己破産し、精神も崩壊していたので

あらぬ方向に流されていたかもしれない、

とありました。

 

社員さんがいてくれてこその社長・・・

社員さんの存在は

こういう歯止めにもなっているのですね!

 

エスペランサ靴学院は母校であり、

閉校の危機に際し

未来に残したいと強く想い、

損得勘定ではなく、

善悪感情で承継を判断されたそうです。

 

<企業理念>

「照千一隅」

 

いま与えられたこの場所で

 

「焦らず無理をせず、

 いま与えられたこの場所で、

 自分のできることを

 摯実に一心に積み重ねていく恒常性が

 自然にいつの間にか

 広くを照らしていくことになっている」

という概念とありました。

 

「自分が照らせるところを

 各々が照らしていけば、

 千里をも照らすことができる」

という最澄上人の教えから

導きだしたものです。

 

更に記事には

「一人ひとりの力は大したことがないとしても、

各々ができることを頑張れば

世界は輝き出し、いい連鎖が広がる」

とありました。

 

ジョージアのCMの

「世界は誰かの仕事でできている」

という好きな言葉のひとつを

引いていました。

 

エスペランサ靴学院は

「靴づくりの技術を学ぶ学校ではなく、

 生徒と現場を持つ講師とが

 一緒になって靴文化を作っていく」

という学校を目指しているそうです。

 

西成製靴塾にも参加し、

こちらは「靴で地域を編み直す」として

1997年から活動されています。

 

「これまでの歩み」を読むと

大きくて強い想いが伝わってきました。

 

そして、

「靴」がもつ物語のようにも感じました。

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました

以前、

「靴を修理して履く文化」

を広げる活動をしている

「靴商店インターナショナル」

という会社をご紹介しました。

ここと同じ企業理念で経営者は異なる

「RESH.」という会社も見つけました。

靴の物語を紡ぐ会社は、

連携しているのかもしれませんね。

素敵なつながりだと思いました。

SDGsの観点からも、

さざ波のように広がっていきますように。