篤です。

 

企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。

 

企業理念から応援したい会社を見つけたり、

世の中を支える会社をご紹介したりしています。

 

今日は会社の紹介ではありません。

 

11月号の『到知』にあった

南薩食鳥の徳満義弘氏と

坂東太郎会長の青谷洋治氏の

対談記事からの学びをシェアします。

 

両社ともに幸福創造企業を目指しています。

 

南薩食鳥の企業理念は

「喜びづくり」であり、

ビジョンとして「幸福の創造」

を掲げています。

 

これは徳満氏が先代から承継した時に

自然な流れでつくったものだそうです。

 

クリスマスシーズンの超繁忙期に

ご家族から

「何時まで働かせるんだ!」と叱責され、

針の筵に座らされているような

経験をされたそうです。

 

そこから設備導入などの

改善を図っていったのですが、

その中で

「人の喜びを自分の喜びと

 感じられるようにしていきたい、

 仕事を通じて周りの人の幸せを

 創り出していきたい」

という想いが強くなった先に生れた理念です。

 

そして、

事業計画発表会や日々の朝礼で唱和し、

事あるごとに繰り返し社員さんに伝えて

30年ほど経っても、

「まだまだ理想として描いている、

 社員が自分の子供を我が社で働かせたい

 という状態には達していないが、

 少しは社員の皆さんに定着してきた」

と語られていました。

 

そして、それを受けて青谷氏が

「やはり一つの理念が働き出すのには

 30年くらいかかるなと感じている」

とありました。

 

坂東太郎の企業理念は

「親孝行・人間大好き」です。

 

この「親孝行」は古臭いと言われたり、

笑われたりしたそうです。

 

そんな中で「すごいな」

と言ってくれた方が

「経営理念は必ず働くよ。

 働いたら本物になる」

とアドバイスしてくれたそうで、

今では

「親孝行がしたいから、坂東太郎に勤めたい」

と入社してくる人が現れているそうです。

 

ここまでブレずにやり続けるのは、

強い想いが企業理念の言葉になっているからです。

 

どこかから借りてきた言葉であれば、

30年も続きません。

 

とことん考えて、考えて

作らなくてはならない理由が

ここにあると思いました。

 

更に青谷氏は事業承継に対し、

「自分でやってきたことを語れないからブレる」

と論じていました。

 

創業者の覚悟を持ち、

敢えて苦労をし、

自分の力で社長の座を勝ち取らなければならない、

とありました。

 

例え企業理念があっても、

それをただ言葉だけ継承すればいい

というものではないことを

改めて認識しました。

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました。

青谷氏は『代々初代』という本を

上梓されました。

事業承継は

「ただ単に先代の考え方を引き継ぐのではなく、

 命を懸けた魂の引継ぎだと思っている」

とありました。

初代の心意気と覚悟をもって、

魂である企業理念を

継承していってもらいたいです!

昨日、一昨日と両社の記事を書きました。

両社ともHPに掲載されている理念が

膨大な量になっています。

語っても語ってもまだ足りないほどの

強い想いが溢れていました。!