篤です。

 

企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。

 

企業理念から応援したい会社を見つけたり、

世の中を支える会社をご紹介したりしています。

 

今日は会社の紹介ではありません。

 

エステーの鈴木貴子社長の掲げる

「ブランド価値経営」についての

インタビュー記事がありました。

 

そこに

「短期的な成果を上げる、

現場にマッチするような人材も大事」

「長い時間軸で

ブランド資産を積み上げていく人材も求められる」

とありました。

 

企業理念と併せて掲げられていることの多い

「人物像」「バリュー」は、

こういう人という「and」の価値であると思います。

 

例えば、

協調性があって、誠実であって、

常に前向きで、明るくて・・というように、

理想とする人物が全てを兼ね備えているような

イメージだと思います。

 

けれども、

鈴木社長の談にあるのは、

「こういう人」と「こういう人」

という別々の資質の人を指しています。

 

これは「and」の人物像ではありません。

 

社員さんは多様であり、

「and」の人なんてそうはいない

ということに気づかされると思います。

 

そして、

会社として強さを発揮するのは、

「and」は「and」でも、

一人の人の中の「and」ではなく、

会社としての「and」なのです。

 

健康社会学者の河合薫氏は

「ハニカム構造」と呼んでいました。

 

一人ひとりはハニカムの六角形の一つです。

 

それぞれに特徴があって、

それぞれの価値観をもっているのですが、

それが蜂の巣のようにくっついて、

一つの巣を構成しているのです。

 

そして、

その巣としてのくっつきは、

企業理念を媒体としているのです。

 

こういう人もいれは、

ああいう人も必要で、

ここにはこういう資質の人が合っていて・・

というように、

適材適所も生まれるし、

自分を活かす働き方は、

働く幸せにもつながっていくと思います

 

エステーでは

「役割に対する人材要件」

を明確にしているそうです。

 

それは抜け・モレのない

ハニカム構造をつくる上で

とても大切なことだと思いました。

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました。

とはいえ、

人が足りなくて・・・

というところもあると思いますが、

その時の「人」に

年齢を加味していないでしょうか。

そこに必要な資質に

年齢は関係ないかもしれません。

若い人の中に担える人がいるかもしれません。

そこに年齢による順序を合わせるから

「人が足りない」となるのだと思います。

年功序列は大切ですが、

役割に対して抜け・モレがあるのなら、

年齢の壁を取り払うのも

一手ではないでしょうか。