篤です。
企業理念のブログにようこそお越しくださいました。
ありがとうございます。
企業理念から応援したい会社を見つけたり、
世の中を支える会社をご紹介したりしています。
今日は宮脇賣扇庵をご紹介します。
宮脇賣扇庵は京都府京都市にある扇の会社です。
創業は1823年、今年で198年になります!
老舗です!
近江屋新兵衛として始まりました。
現在の屋号は三代目新兵衛氏のとき、
日本画家の富岡鉄斎氏が
「賣扇桜」という京の銘木にちなんでつけたそうです。
商標の美也古扇は冷泉為紀氏の筆によるそうです。
この三代目さんは、
1917年に初代の時代から集められた
扇に関する資料や知識をまとめた
『賣扇庵扇譜』を出版し、
更に工芸品としての飾り扇を考案しています。
宮脇賣扇庵の2階天井には、
1902年に鉄斎、栖鳳、直入など
京都画壇を代表する巨匠48画伯よって描かれた
扇の絵柄をあしらった天井画があり、
これも三代目さんの遺されたものです。
芸術に造形が深く、
ものすごい人脈を有した方だったようですね。
歴代の美術品や歴史資料も大切に保存されていて、
天井画の他にも、
東都著名画家12人による扇画面や
四条派の流れをくむ紀廣成の大作、
北大路魯山人の作品、
著名人による寄せ書きや掛け軸なども
残されているそうです!
戦火をくぐりぬけてよかったです!
扇子は87回職人の手を通り、
工程は20余りに分かれるそうです。
京都扇子団扇商工協同組合の組合員が、
扇面・扇骨・仕上加工まで国内生産したものだけが
“京扇子”と表示することができ、
宮脇賣扇庵では技術の継承と
扇文化の普及に尽くしています。
<企業理念(コーポレートメッセージ)>
「幾年もの歳月を重ねて、伝統をつなぎ、今へとつむぐ」
この企業理念は不変ですね!
「気品と優美に彩られ、いまに受け継ぐ伝統美」
という表題にも深さを感じます。
今年の1月に扇子の新しいあり方を提案する
ファッションブランド
「BANANA to YELLOW(バナナとイエロう)」
を立上げました。
「季節やシーンを問わず、扇子を自由に楽しむ」
をコンセプトにしています。
現代のライフスタイルに合わせた
扇子の新しいあり方を発信していく
ファッションブランドです。
ポップでアバンギャルドな
アートを掛け合わせた唯一無二の商品で、
新たなカルチャーを創出していく、とありました。
200年に届くような老舗は、守りだけではなく、
常に攻めていますね!
最後まで読んでくださいまして、
ありがとうございました。
扇は平安時代の初期に「檜扇(ひおうぎ)」として、
木簡(もっかん)という細長く薄い木の板を
綴り合わせたものとして始まったそうです。
骨に片面にだけ紙を貼った
「蝙蝠扇(かわほり)」という紙扇になり、
平安時代の後期には扇の骨に透かし彫りをした
「皆彫骨(みなえりぼね)」や「透扇(すかしおうぎ)」
「切透扇(きりすかしおうぎ)」が生まれ
多様化したそうです。
また一つ、会社を調べることで、
知らないことを学べました^^