篤です。

 
企業理念のブログにようこそお越しくださいました。
ありがとうございます。
 
海音寺潮五郎氏の『加藤清正(上下)』を
読みました。
 
前回の続きです。
 
〇「信心は、信心せぬものから見れば、
ばかげたものに見えることは、わしは知っている。
しかし、醍醐を食べたことのない者に
醍醐の味がわかろう道理はない。
千言万語して説いて聞かせても、わかりはせぬ。
信心もまたそうだ。
信心のありがたさ、信心の力、
信心のご利益がわかろうと思ったら、
信心の道に入ってみることだ。
それより他に方法はない。」
 
企業理念は宗教ではありませんが、
「信心」を「企業理念」に読みかえて、
何度も繰り返してしまいました。
 
企業理念を軸にしてみようと思うかどうかは、
想いの強さによるのだと思いました。
なんとしても実現させたいとすれば、
「やってみること」なのだと思います。
 
 
〇佐々成政に肥後の国を与えた時に
秀吉が注意した統治の中に
「領民のなつくように愛情ある政治をせよ」
という項がありました。
 
愛情は、慣れ合うこととは違います。
相手の都合のいいことばかり言うことでもありません。
思いやること、充分に意見を聞くこと、
納得させること、などだと思いました。
会社も同じですね。
 
 
〇「どんな惨苦の中にも心の明るさを失わず、
陽気に、気楽に、そのくせいつも
いのちがけの努力をつづけて、
今の身分になられた。(秀吉のことです)」
 
経営者の在り方のように思いました。
経営者の立ち居振る舞いは、
本人が思っている以上に社員は見ています。
 
眉間にしわが寄っていたり、
せかせかと歩き回ったりしていると、
社員は落ち着きませんね。
 
 
〇「決して愚昧な人ではない。
その知恵は万人にすぐれていたと言ってよい。
それでありながら見通すことができなかったのだから、
人間の知恵は知れたものである。
かなしいものなのである。」
 
どれだけ万全を尽くしても、
ままならないこともある、ということです。
「人間の知恵は知れたもの」として、
他者の意見を聞いたり、
あるところで「断固とした勇気」をもったりすることの
大切さを学びました。
 
完全を目指しながらも、
完全はないことを知るということだと思いました。
 
次回に続きます。
 
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
今朝は冷えました!
夕方になって陽がでてきて、やっと暖かくなりました。
今日のお月さまは、新月明けで、
まるで月食のような細さで、美しくて、
ドキドキしながら眺めていました。
暖かくなったからお月さまを見ていられました^^