篤です。


企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。


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今日は週間メルマガを発行しました。

今年最後のメルマガです^^

新年スタートの仕掛けについて書きました。

読んでくださる方は、右上のご質問フォームから

ご連絡くださいませ^^  お待ちしております^^

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「ビールゲーム」というシュミレーションがあります。



小売業と、卸業と、製造工場の三つの立場で、


生産・流通システムを考えるものです。



条件は二つだけです。


小売業でラバービールというビールを売っていて、


毎週コンスタントに4ケース売れていますが、


ある時を境に、毎週8ケース売れるようになります。



二つ目は、ビールは発注してから届くまでに、


4週間かかる、ということだけです。



小売店は在庫で12ケース持っていましたが、


8ケースづつ売れるようになって、焦り、


注文数を増やしますが、頼んだ数量が入荷しません。



もっと焦ってどんどん注文数を増やしてしまいます。



卸業者も同様です。


小売業に卸す数量が不足して、どんどん発注量を


あげていきます。



それを受けて生産工場では雇用を増やし、


生産設備も導入して増産体制に入ります。



ところがある日を境に工場への注文がピタッと


ゼロになってしまいます。



この頃には卸業者の倉庫はビールケースでいっぱい。



小売業の倉庫も在庫の山です。



ビールは変わらずに毎週8ケースづつ売れているのに・・


です。



これは欠品による機会損失の痛み、


注文しても欲しい数量が届かないことによる、


競合他社に対する恐怖と焦り。



こういったものがたもらす心理によって


引き起こされる事象です。



同じシステムの中に置かれると


どれほど異なっている人たちでも、


同じような結果を生み出す傾向があるそうです。



ここで、「急激な変化は追わない」とか、


「変化が起きた時は必ず原因を突き止める」などの


解釈が企業理念に含まれていたらどうでしょうか。



今回のラバービールのが倍の量出るようになったのは、


とあるミュージシャンが


歌詞の中で「ラバーズビールを飲んで・・」と


歌ったことによる影響でした。



小売店が注文総数を管理していたらどうでしょうか。



卸業者がミュージシャンの影響のピークを読んでいた


どうでしょうか。



生産工場が欠品対応プラスアルファの対応で


とめていたらどうでしょうか。




波がくると、最初は躊躇していても、


一度のまれてしまうと、


イケイケドンドンになってしまいます。



バブルの要因でもありましたね。




同じ失敗はしないと思っていても、


対象が異なれば学びが役に立たなくなることもあります。




そういうときの歯止めとしても企業理念は有効です。



何かあったら、企業理念を振り返ることができる企業は、


波に踊らされることも少ないと思います。



リスクネジメントとしても有効ですね^^




最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

誰も悪くない、誰もがベストを考えて、

一所懸命にやった結果が悲劇を引き起こす・・・

ということがままあります。

人の心理の怖さだと思います。

波に乗らなくても負の要因はないのに、

乗らないことで損をしたような気分に陥ってしまうのです。

いかに自分の位置を俯瞰できるか、

会社、地域、国を超えて考える視野が持てるかどうか、

こういう力が必要なのだと思いました。

それから耐えたり、待ったりする忍耐力も必要ですね。

どちらも不足しているなぁと内省しました^^;