篤です。


企業理念のブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。



ずっと以前に購入した、

『心を解き放つ禅の名言』という本を読み返していました。



そこに達磨禅師の「不立文字」が載っていました。



以下の四つが、

禅の基本を教えた「四聖句」として知られています。


「不立文字(ふりゅうもんじ)」


「教外別伝(きょうげべつでん)」


「直指人心(じきしにんしん)」


「見性成仏(けんしょうじょうぶつ)」




この「不立文字」とは、

「文字にとらわれない」ということです。



文字では表現しきれないことがあることを知ること。


体験によらなければいけないことがあること。




これは企業理念も同じことがいえます。



企業理念を暗唱するのではなく、

解説でも表現しきれない思いをくみ取ること。


現場での実践と体験の積み重ねで

わかることがあるということ、です。



創業者の体験は、全員が体験することはできません。



特に創業から年数を重ねるごとに、

同じような体験をすることは難しくなります。



旅館であれば「おもてなしの心」として、


和菓子屋であれば「作り方」として、


創業者の体験の一部を積み重ねることが可能かもしれません。



けれども、これはあくまでも一部なのです。




そこで物語として語り継ぐのはいかがでしょうか。



その企業理念に込められた思い、


どういう志で創業したのか、


どんな未来を描いていたのか、


どんな出来事があったのか、


どのように凌いできたのか、


どんなことが嬉しかったのか、


どんな時に心が折れそうになったのか、


引き継いでもらいたいのはどんなことなのか、


やって欲しくないのはどんなことなのか。



そして一番大切なのは、

企業理念をもって実現させたい企業のイメージを

在り在りと描くことです。



社員の一人ひとりが想像できるぐらいに、

語ってください。



そのイメージが共有できた時、

きっと社風が変わることでしょう。




企業理念は「文字」ではありません。



「文字」を見ること、唱和することで、

自分達が何をしなければならないのかを

思い出すためのものなのです。



最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

朝晩と日中の気温差がありますね。

涼しくなると、昼間の疲れがどっとでてくるように思えます。

どうぞご自愛くださいませ^^☆