篤です。


企業理念のブログへようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。


今日、三遊亭円生さんの「百年目」を聞いていたら、

「ムダはいけないがなんでもムダを取ればいいというものではない」

という一節がありました。


鯛は食べる時にお頭と尻尾は残します。


お頭も尻尾もムダです。


では切り身で出せばよいかというと、

切り身では鯛の価値が下がる。


お頭も尻尾もムダかもしれないけれど、

なくてはならないものである。


というような例えも出てきました。



何でも効率化を図る現代への警鐘と受け止めました。


企業理念もある方向から見れば、

鯛の尾頭なのかもしれません。


そんなものはなくても経営はできる。


そういうコンサルタントも大勢いらっしゃいます。


けれども切り身の鯛は、やはり切り身でしかない。


鯛は鯛であっても、尾頭付きはやはり価値が違う。


企業価値をあげるためだけの尾頭ではなく、

尾頭あってこその企業であってほしいと思います。


切り身の企業は、利益だけ追求しているイメージです。


尾頭がある、法人格としての企業が

在るべき姿なのではないでしょうか。


切り身に人格はついてこなさそうです。


尾頭付きだから、いろいろな経営状況も

泳ぎきることができる。


つまり永続する可能性が高まるのではないでしょうか。


「百年目」はリーダーシップ論としても有効です。


機会がありましたら聞いてみてください^^



最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

円生さんはさすが名人です。

声色といい、物音や鳥の鳴き声といい、

とても一人の噺家が演じているとは思えません。

内容も伝統芸能の奥深さを感じました。

いつの時代も変わらないのが「人」なのかもしれません。