今年の打ち止めかも東京日記 | リラックスブログ

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リラックスリビングのショップ内外で起こる事を、気ままにのほほ~んと綴るブログです。


またしても東京に行ってきました。

行きたい動機がなんやかやといっぱいあったんです。

まずは恒例(?)の富士山。

曇っていたから今回は撮れないかなぁと思っていたら

通過する時に見事に見えました。

でも下り坂の天気を暗示するかのように雲の傘がかかっています。

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最初に向かったのは上野。

いくつか廻る予定の美術館の中で一番早く開館するのが

東京都美術館だったから。

にしても6時過ぎののぞみに乗ったので上野に着いたら9時。

まだどこも開いていません(当り前)。

どーせ昼ごはん食べてる暇なんかないだろうからと

家で食べて来たのにさらに駅でモーニングを食べました。
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上野っていいですよねぇ~。

大好きな東博をはじめ西洋美術館とか藝大美術館とか

美術館・博物館が山ほどあって緑もいっぱい。

東京に住みたいなぁ、と思ってしまいます。

でも駅前には廃墟ビルが…。

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ちょうど工事が始まっているみたいでしたが、

こないになる前になんとかする人はいなかったのであろうか…。

ま、それはおいておいて

最初に向かったのは東京都美術館。

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お目当ては「メトロポリタン美術館展」です。

しかしこの日は運悪く(?)高齢者無料の日。

入口がおじいちゃんおばあちゃんで溢れ入場制限中。

まあね、普通に考えればね、平日朝に来る人って暇なわけだから

平日に優待日があるって当然なんだけどね、

よりによってぼくの行く日に当たらなくったって…。

まあそれほど待たずに入れました。

しかーし。

展覧会の副題(「大地、海、空-4000年の美への旅」)にあるように

展示作品がテーマ(モチーフ)ごとに分けられている。

たとえば「鳥」とか「花」とかでエジプトから近代までくくってる。

はっきり言って観にくいことこの上ない。

なんか変わったことしたかったんだろうけれど

普通に年代順に並べてくれた方がずっと良かったと思いました。

気を取り直して次に向かったのはミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション。

うっかり写真なし。こじんまりした個人美術館です(ダジャレ?)。

実は浜口陽三のことは最近まで知りませんでした。

7月頃NHKで南桂子さんの特集番組を見て興味を持ち、

画集を買ってみて気に入って、調べているうちに知ったのが浜口氏。

実は国際的な版画家なのでした。

いきなり結論。

すんごくいい!

黒の階調に浮かび上がる夜の街やさくらんぼ。

こんなに静謐で美しい絵にはなかなか出合えません。
版画だからいつかは手に入るかも?

んなわきゃないのでいつものように絵ハガキを買いました。

それから向かったのは東京国立近代美術館です。

60周年記念特別展を観たかった。

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要は館蔵品の名作をどどっと並べますよ、という企画。

んーんしかし…

すでに何度か足を運んだことがあるので、

8割方観たことのある作品ばかりでした。

それでもやっぱり凄いコレクションだわ。

この辺でだいぶ疲れてきていますが時間を無駄にはできん。

渋谷まで移動して区立松濤美術館へ。

この頃から雨が降ってきてキャスターバッグと傘でめんどっちくなって

写真があまり撮れていませんでした。

美術館は巨匠白井晟一の設計です。
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目的はそっちじゃなくてもちろん

「古道具、その行き先 坂田和實の40年」です。

美術館全体に坂田ワールド炸裂。

ご自身がよく仰る「店から持って出た途端にゴミになる」ものたちで一杯です。

でもやっぱりアートなんです。

なんだかその辺の微妙な、

けれども確固とした境界線が最高に面白い。

じっくり堪能した後、雨脚が強くなってきたのでホテルにチェックインし、

荷物を置いて図録を持って向かったのは目白の古道具坂田。

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この前、中村好文さんのトークイベントの後にギャラリーやまほんに行って

有り得ないほど混んでたので、

美術展期間中の坂田はどうなっているのか

かなり不安に思いながら行ってみたところ先客はお一人(笑)。

ほどなくお帰りになったのでおしゃべりスタート。

幸運にもぼくの後に入ってきたお客さんもなく、

おしゃべりに夢中になって気がついたら1時間半ほども経っていました。

とても温かくて優しいお人柄だけどやっぱり熱い!

これほどの方との時間を無駄にしたくなかったのもあって

思いきって前から欲しかったあるものを購入してしまった(嬉)。

そして美術展図録にもずうずうしくサインをおねだりし、

まだまだ後ろ髪をひかれつつ

友人たちとの飲み会に表参道まで向かったのでした。

ここでさすがに1日目終了。

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2日目は主たる目的であるはず(笑)の見本市からスタート。

どちらかというと家具中心のショーなので、

仕入というより展示什器になるものがないか、と見て回りました。

なかなかよさげなものもあり、思わぬヒット作あり、

それなりの成果を得ることができました。

午前中くらいに仕事を終えて(笑)、

東京ミッドタウンガーデンの21_21DESIGN SIGHTへ。

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「田中一光とデザインの前後左右」やってます。

以前に一度奈良県立美術館で

「富本憲吉と田中一光」展みたいのを観た記憶があるんですが、

(それにしても二人が奈良生まれだからって無茶な企画だ)

その時はそんなには思わなかったのに

今回その仕事を観てあらためて田中一光の偉大さに感動。

最初に彼が関わった本(企画とか装丁とか)がずらっと並んでいる。

もうそれを観ているだけで本好きにはたまりません。

ここにある本全部欲しい~~。

それからポスターや無印やらの作品(仕事)、ポートレイトなどが一杯。

田中さんが「具体」の吉原治良に見初められて感激したことや

晩年は裏千家茶道に深く傾倒していたことなど

今回初めて知りました。

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それに琳派の伝統が脈々と息づいているのだなぁ…。

やはり古き良きものをベースにしていないと

本当に新しくて良いものは出てこないと確信。

雨脚が強まる中キャスターバッグにポリ袋をかぶせて移動します。

今回の旅の最後の目的地は「さる山」です。

デザインからミュージシャンから骨董屋などマルチに活躍する

猿山修さんのお店です。

ここでも運よく猿山さんが在店。

これまた他に客がなく(笑)、延々おしゃべり。

一線で活躍していらっしゃる方々との会話は本当に勉強になります。


あーー充実して楽しい2日間だったわ。

もう年内に東京に行くことはなかろう。


ほんまか?