明治村茶会記 | リラックスブログ

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リラックスリビングのショップ内外で起こる事を、気ままにのほほ~んと綴るブログです。


「お茶」を習っていらっしゃる方、

あるいは教えていらっしゃる方、

あるいは多少興味のある方、

お茶道具や骨董に関心のある方、

は、ちょっとおもしろいかもしれません。

それ以外の方はまったくおもしろくありませんのでご注意ください。


と、長々と断り書きするほどのことでもなく、

4月22日、23日と愛知県犬山市にある博物館明治村で催された

ぼくが思っているよりも実はずっと立派なお茶会である

明治村茶会に参加してまいりました。

遅まきながらのご報告です。

もう、話し出したらとまらないくらいにエピソードがてんこ盛りなんですけど、

短めにまとめます。

最初の写真は濃茶席が催された坐漁荘2階の床です。

濃茶の予約時間になったお客様はまずこの2階に通り、

床にある名物茶道具などを拝見し、

詩吟を聞いてお待ちになる。

ちなみに床は

五代犬山城城主成瀬正泰 筆 牡丹図



左でちょっと切れているのが鳳凰蒔絵文箱


で、真ん中床の左から


藤田家伝来 小堀遠州茶杓 歌銘 青葉


細川家伝来 満田天目茶碗


瀬戸肩衝茶入 銘 白波


って、よく分からないけどとてもすごいものらしい。


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で、基本はこれは飾っておいて使わない(ちょっとつまんない)。


そして時間がきたら、1階の本席に移動していただき着席。

そこの床には

伝藤原定家筆 小倉色紙 わすらるる

近衛家拝領 木瓜形波二鶴花入

織部ガラン香合

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で、まあ道具はいいとして、

いっちゃん問題だったのは、あまりの時間のなさ。

1席あたり約40名のお客様が2階席を立ってから、

次のお客様40名が席を立って席入りするまでがたった30分しかない。

これはもうかなり無茶です。

席入り、着席、席主入場(とともに点前担当も席入り)、

席主が挨拶をするとともに点前(濃茶を練る)、

正客が服したら替茶碗で点前道具をしまいだす。

とともに水屋で練ったお茶を次客以降に次々運び入れる。

それらを飲み終わり、茶碗・袱紗の拝見を終えられたのを見て運び出し、

席中で使った立派な茶碗などを道具屋さんが並べて皆様で拝見、退席。

次の席のためにそうじし、水注ぎし、炭を足す。

文章にして書くと7行ですけど、相当時間がかかります。

予定時間通り進めるのにかなり苦労し、それでもちょっと遅れました。

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そしてこれがお点前をする場所なんですけど、

遠目の写真でも分かるくらい畳が歪んでる。

点前中のお茶碗や茶入の安定がとても悪い。

その他にも

茶杓の載らない茶入

ぶつけてはいけない瀬戸物建水

つまみが掴みにくい釜の蓋

大きな柄杓に小さい口の水指

などなど、これでもかってくらい使いにくい道具のオンパレードです。

かなり神経使いました。

当然運び出しも含めて正座の繰り返しなわけで脚も使う。

3回目のお点前の時には脚がつりそうで危なかった~。


ですが、それほど大きなミスなどもなく、

楽しいお茶会は終わったのでした。

ほ~っ (深くため息をついた音)

ちかれた。