ちょーっとお酒を飲みすぎた翌日も画像なしのブログは続く…
倉俣史朗展に行くというはやる気持ちを抑えつつ、
時間もあったので目黒のホテルからぽてぽて30分ほども歩いて
ホテルクラスカでやってるプライベートショーへ。
といいつつここでも気になったのはGallery&Shop DO(ドー)です。
これまで何度かクラスカに来たことはあるのにその存在を知りませんでした。
なんとも楽しい品ぞろえです。
コンテンポラリー・ジャパニーズをコンセプトにしているだけあって、
日本全国の名産品(て言うとちょっと違うけど)がたくさん。
自分自身の興味と重なる部分が多いので結構長居してしまいました。
ちなみに、と聞いてみたおっきな甕のお値段は140万円!
もしかして、と思ったら作家はやはり内田鋼一さんでした。
ちょっと欲しかったけど置く場所ないもんな…。
それからついに六本木に移動し、21_21デザインサイトへ。
いやー
しみじみ堪能いたしました。
これまで写真集でしかみたことのない作品がどっちゃり。
どれもディテールまで作りこまれた美しいものばかり。
な・な・なーんとあの名作椅子ミス・ブランチが4脚!
56脚しか製造されず、今やオークションでは数百万円の値がつく
ミス・ブランチが4脚も!!!
でも実は個人的に一番よかったのは倉俣さんのインタビュービデオでした。
戦時中に疎開した田舎で経験したお話。
田んぼに五月雨に番傘の油の匂い。
満月の夜、アメリカの戦闘機が電波妨害のために錫の箔を
空から撒いた時の美しい景色。
空襲前に落とされる照明弾で照らされる街並み。
そういったものがどれほど美しかったのかを語る静かな語り口。
厳しさを秘めた優しい表情。
56歳で亡くなられましたが、自分の父と同じ歳ということもあって、
なんだか懐かしさや安心感などが混ざったような不思議な感情に
しばらく浸っておりました。
プロダクトなどはまだ保存されていますが、
作品のほとんどは内装設計などだったため
そのほとんどは取り壊され、失われてしまっています。
ぼくが唯一脚を踏み入れたことがあったのは
AXISにあったSPIRAL店舗でした。
とてもとても美しい空間でした。
でもそれももうありません。
なんで残さんのかしら?
というちょっと悔しい気分で帰途についたのでした。