「進行方向つまってますので、徐行運転いたします」
えっ…(汗)
やがて
「前の電車、発車待ちのため、一旦停止いたします」
やばい…
どうしよう…
こんな事に遭遇した事が、あなたにもあったでしょう。私も発症したての時、大学への通学の車中で何度も出くわしました。あっという間に各駅停車だけしか乗れなくなりました。
これが怖いから、万が一を考えて電車を避けてきた人は多いかと思います。
バスなどもしかり…渋滞が怖いから。
高速道路も…
いざとなったらすぐに止まれない、降りる事ができないと結びつけてしまいました。
やがて5分は耐えられても、6分はダメとか言い出す。たった1分の違いが、ともかくヤバイ。私はこんな時間を数年過ごしました。
あなたも、おなじようなクチだと思うのであれば
しばらく次の事を試してみてください。
次回、電車でそんな事が起きたら、あなたがやるべきことは、とてもシンプルです。
まずはジャッジしないことです。
起きたことに良い悪いという見方ではなく、まず事実は何なのかを認識してみましょう。
少し上から状況を眺めてみるのです。
そこで起きていることは何なのか。
自分の身に起きていることではなく、外で起きていることを確認する。
電車が「止まった」だけなのです。
そう…止まった…だけです。
よく考えてください。
止まったんです、たしかに。
そこまでです。事実は。
その後にあっという間に追いつく、思考(感想)は、今は横にズラしておきましょう。なぜならば、それこそがあなたの不安、恐れを作り出し、長居させているから。
止まっただけ…という事実だけを言葉にして、事実を確認するのです。
次にやること、これもシンプルです。
あなたはそんな状況から逃れたいために、気を紛らわすことをするはずです。
飲みたくもないのに水を飲んでみたり、見たくもないのにスマフォを見てみたり、食べたくもないのに、ガムやフリスクを手にしたり…本来はしたくもないのに、気をそらすためにソレをやる。
私はそれを「お守りもの」と呼びます。
そんなお守りものを使うのは、自分の身に、今起きている「感覚」的なものから気をそらすため。
これ以上、野放しにしておくと、どうにかなってしまう怖れから使ってしまうわけですが、その時はそれで何とかしのいでいるように思えますが、実は脳は、したくもないことをやっている、そんな状況下を「この人にとっては危険な場所」と認識してしまいます。
よって今後も同じ対応をすればするだけ、同じような状況下で同じような事が起きてしまいます。
反射的に、そうした「お守りもの」を使うのではなく、まずジャッジせず、そこで「起きたこと」だけを確認する。
「ソレは止まっただけ」
お守りものを使う前に、事実をまずは認識すること。それを繰り返していくと、車内で起きる発作症状にも、何もせずにやり過ごせる時間が増えていきます。
そうなると「お守りもの」もめっきり減っていきますから、脳はそんな状況下を危険と判断しなくなりますよ。
これは電車だけのことにとどまらず、他のパニック発作症状に対しても使うことができます。
私は薬も使わず、呼吸法もやらず、リラックスしようともせず治しましたが、はじめは色々と試しました。うまくいったのは、すべて初めだけでした。
やがてやってきたことを手放しました。
時間はかかりましたが、結局得た教訓は、問題には、取り組もうとすればこじれる問題もあるということ。
そしてパニック障害は、そもそも問題ではなかったことを脳が間違って問題だと学習してしまった結果なっただけで、書き換えは可能だということ。
なので原因探しも、コントロールすることも必要なく、ただ何もやらず、身をその場に委ねていく。それが必要でした。そして私は今、完全克服して20年経過し再発もありません。
もちろん記憶はあります。でも感情はよみがえりません。ただの思い出に過ぎない状態。
そして、それこそが、あなたが求めるものなのではないでしょうか。
今のあなたなら、それができます!
レッツトライ!
以上、「車内アナウンスにびびる日々」でした。
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