次に、花の裏側をみてください。
どうですか?
何を感じるでしょうか。
めったに見ない花の裏側です。
●見方によるちょっとした変化
表から見るより、意外に生々しく、毒々しさを感じるかもしれませんね。
表側とくらべて、どこか好きじゃない部分も気持ちとして出てくるかもしれませんね。
しばらくその大好きな花の裏側を眺めたら
また表をみてください。
見慣れた大好きだと思っていた花がそこにはあります。
今も好きですよね、その花。
でも…
どこかその好きな気持ちに変化がある人もいるかもしれませんね。
●自分のフィルター
花を問わず、物や人を含む生き物すべては、表と裏があります。
見慣れた「表」は自分のフィルターが通され、好みのものとして位置付けられ、それを好ましいものとして置きたがります。そして、それが唯一の評価基準となります。
しかし、どうでしょう。
先程の裏側を見てしまったとき、あなたの中で、その大好きだった花に関して、気持ちにどこか変化がありました。裏を見れば評価基準なんて、簡単に崩壊です。
このように表と裏がどんなものにも存在し、そのそれぞれにジャッジが入り、価値そのものもは簡単に変わってしまいます。
●なにも変わってはいない
でも、待ってくださいよ。
その花は、もともと、そんなものだったはずです。何も変わっていません。ここが大切。
あなた好みにしていたのは、表の部分をみていたゆえの、あなた自身の幻想でもありますよね。言うなればあなたの価値観の投影でもあります。
ソレを見てしまった事によって、評価が変わってしまっても、その花自身の存在はまるで変わっていないのです。それはただそこに、もともとあっただけです。
●物事、人を見る目も同じ
よく自分自身の本音、裏をみたら、きっと嫌われるという思いで、本心を見せられずに苦しくて仕方がない人をみます。
でも、相手があなたのどこを見ようと、相手のフィルター(価値観、観念)が通されてしまいます。
こう思われたい気持ちが強いからこそ、見られたくない部分に執着するわけですが、どこを見るかは、結局相手次第なんですよ。
しかも、あなたにとって見られたくない部分は、相手にとって、「こう見たい自分」目線になったら、そんな自分の見せたい、見られたい部分なんて眼中無いんです。そもそも。
どんなに頑張っても、もともと一致するものではないのです。
あなたは、もともとオモテウラの状態があっての1つです。
それでいいんですよ。
本当の自分と嘘の自分。
いい部分と悪い部分。
なにと、ナニ。
対極なものがあって一つなんです。
相手があなたの裏をみて、評価を変えようと、あなた自身はもともとそんな裏をもっていたわけですから、もともと絶対的な評価などというものは皆無です。
難しい話ですね。
その判断を下す人によるものなので、あなたの中で、裏の部分をあえて隠すことも、コンプレックスに感じることもないし、その1つ1つにさえも裏があると、とらえればいいのです。
あなたにとって大好きな花は、あなた目線でみえたものだけによる大好きという判断。
でもその花にも裏があり、それはあなた目線でいえば、ちょっと…イヤかも。
でも花は、変わらずそんなオモテウラを持ちながら、咲いているんですよ。どう見られたいかなんて概念はありません。
裏はあってあたりまえ。
どこを見てもらってもいいですよ、これが「私」です。こう思えたら、生きるって少しだけどラクです。
その裏を表と対比させて評価を変えるものではなく、それで1つの存在として、ありのまま、あるがままにみること。そこに葛藤は起きません。
だって、それそのものなんですから。
評価のしようもない。
もっと言うなら物事は表と裏というより、多面体、球のようなものです。見る位置、見方によっていかようにだって見えてくるものがあります。それはただ一つとして存在しています。何も変わりません。
存在価値などという言葉がありますが、表だけが存在価値ではなく、そんな裏側も存在としての価値があることを存在価値なのではないでしょうか。
いい部分にだけ、光が当たっているところにだけ、存在としての価値がある!なんて思ったらヤバイですよ、ほんとに。生きていくことツラくなりますからね、ホント。
人がどう思うかなんて事は、気にするのは意味がないということです。そして何より自分の暗い裏側を存在価値を否定する必要はまったくないということ。
そもそも、そもそも「価値」なんて言葉使うからめんどくさくなるんじゃないですかね?
それは相手が決めることですから。
そして、それさえも相手の見方によって、クルッと変わります。あなたが操作できることではありません。
相手のフィルター、見方の癖は様々です。
どんな見方をされようが、あなたはあなたです。
となると価値なんて概念はどうでもいい。
だから人にどう思われるかかなんて事で、葛藤を抱える事はそもそもナンセンスです。
今のあなたなら、それができます!
レッツトライ!
以上、「人の目線、思惑が気になる」でした。
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