◎Super Human。人はあらゆる形で強くなる。
コンディショニング・トレーナー大森です。
今回は、東京ビックサイトで行われているSPORTEC(スポルテック)2016に行き、
『本当に世界で戦える肉体の作り方』というタイトルの講演を聞いてきたお話です。
特にパラリンピックのウェイトリフティングの選手の話がとても興味深かったです。
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はじめにスポーツ科学を多方面で研究されている、
東京大学スポーツ先端科学研究拠点事務局長の吉岡伸輔氏による、
東京大学のスポーツ科学についての取り組みの話がありました。
単に体力トレーニングについてだけでなく、
神経系のトレーニングや、脳科学的な認知・運動学習についてバーチャルリアリティの技術を利用したり、
またスポーツ工学の分野では様々なウェアラブルな測定器や、四肢がない人への義足、義手の開発、
他にも病理学的な分野からも(ドーピング検査技法など)、
学部をまたいで大きなプロジェクトが生まれているそうです。
そして、現場側代表パネラーということで、
東海大学スポーツ医科学研究所教授の有賀誠司氏、
正道会館の角田信朗氏、
日本パラ・パワーリフティング連盟理事長・日本ボディビル・フィットネス連盟副会長の吉田進氏、
が、各々肉体の作り方についてお話しされていました。
その中でも、吉田氏によるパラ・パワーリフティングのお話はとても興味深かったです。
例えば、ベンチプレス(ノーギア)の世界最高挙上重量は、健常者ではなく脚のないパラアスリートが持っているそうです。
これは、例えば目が見えない人が耳や鼻の感覚が高まるように、
もしかしたら四肢がないことによってその他の部分の神経系などの発達が強化されている可能性は予想できるが、そのデータはないので分からないとしつつも、
基本的には同じ人間として、相応の努力の元にパフォーマンスが生まれているのは間違いないという見解でした。
実際のウェイトリフティングのトレーニング方法も、健常者とパラ・アスリートに違いはなく、同じ理論に基づいて行なっているそうです。
障がい者が一般の人以上のパフォーマンスをする、つまり「super human」というタイトルで、
リオ・パラリンピックの広報動画を見せていただいたのですが、
この動画を見れば、全て納得できます。
是非見てください。
(パーフェクトヒューマンでなくて、まさにスーパーヒューマンですね。  ̄▽ ̄)
リオ五輪、オリンピックだけでなくパラリンピックも大注目ですね。(^-^)
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。
皆様がより健康で快適にいられますように。
大森 剛 / OMORI TAKESHI