◎柔軟性を上げる方法は、ストレッチだけではありません。


コンディショニング・トレーナー大森です。


ある時、ふと本屋さんで「簡単に開脚してお腹ぺったん!のためにはこれだけ!ストレッチ」的なものがあり、

まあ、そんなに簡単にはいかないんだよなーと思いました。

「伸びない」ということは、その裏に「縮まない」があることを意識しないと、

壁にぶつかって(文字通り、固い壁に阻まれたように)全く先に進ましない状態になります。


今回は、柔軟性を上げるためにはストレッチ、だけではない、というお話です。



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筋肉の柔軟性を高めたい時のヒントに【スポンジ理論】があります。

【スポンジ理論】
【スポンジ理論2.0】

筋肉にはスポンジのような性質があるので、

筋肉を伸び縮みさせることで、スポンジが水を含んで柔らかくなる現象と同じように、筋肉も柔軟になるという理論です。


例えば前屈をする時は、身体の背面を伸ばしわけですが、

同時に身体の前面をいかに縮めるか?ということも考える必要があります。


冒頭の開脚であれば、

まず脚を開くために内腿を伸ばすだけでなく、
お尻や腿の外側の筋肉の柔軟な収縮が必要で、

同時に前屈もしているので、

骨盤底筋や股関節周りのインナーマッスルを伸ばしつつ、
前屈のインナーマッスル(主に大腰筋)の縮む柔軟が必要です。



では、縮む柔軟性を高めるにはどうすれば良いか?


まず、筋肉を主動的に縮める(筋収縮する)。

つまり「筋トレ」です。

「筋トレ」によって筋肉を縮めることで、結果的に「柔軟性」の向上につながる、

というのは意外に思えますが、実はあります。



あとは、縮めた状態でリラックスしながらキープする方法。

こちらの方がリラックスなので簡単ですが、ある程度柔軟性がある状態でないと「縮みにくい」ので、

そもそもリラックスしきれない場合もあります。


例えば「肩コリ」が強い場合、肩の筋肉は「伸びにくい」と同時に「縮みにくい」状態です。

首を倒して、倒した側が〝詰まる〟感覚があればいい、その筋肉は「縮みにく」状態です。

その際は「筋トレ」から始めると良いですね。



逆説的になりますが「ストレッチ」を「柔軟性を上げる」という意味で捉えた時に、

伸ばすだけがストレッチではない、とも言えます。

伸ばし過ぎることで、かえって固くするケースもあります。

結果的に伸ばせる(ストレッチできる)ために、逆に筋収縮させる(筋トレする)という発想も持ってみると、

身体をより良く動かすヒントになりますよ。



大森自身、柔軟には苦労しています。

これで前後開脚が良い感じになったので、あとは開脚を目指しています。

ちゃんとできるようになったら、またまとめて書きますね。
(むしろ、書きたい!笑)


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去年の夏くらいの写真です。
このまま、前に倒れれば良いんですけどねぇ。(^_^;)



今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。

皆様がより健康で快適にいられますように。


大森 剛 / OMORI TAKESHI