◎素早い(クイックな)動きにも、大腰筋。
コンディショニング・トレーナー大森です。
パーソナルトレーニングの時には、まず身体の動きを認識することに重点を置いていますので、
あまり素早い動作トレーニングは行なわないのですが(発展としては行ないますが)、
お客様の中で、アスリートの方であると、当然競技に必要な素早い動きが必要な方もいらっしゃいます。
素早い動きをどこから生み出すのか?
今回は、素早い動きを大腰筋を意識して生み出す!というお話です。
(衝突事故にご注意を!汗)
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最近流行りの(大森の中で。笑)の大腰筋のお話なのです。
大腰筋は、腰椎(背骨の腰の部分)と大腿骨内転子(腿の骨の付け根の内側)をつなぐインナーマッスルで、
体内の奥にあるので見れませんし触れません。
なので「感じる」しかないのですが、慣れるまでなかなか意識するのが難しい筋肉です。
今回のポイントは、その「長さ」です。
まず、大腰筋は本来とてもパワフルな筋肉で、かつ脚への神経系に多く関わる部分にあるので、
大腰筋の働きが脚の動きに、骨格筋としても神経系でも、大きく関係する、
ということがひとつ。
もうひとつは、
単純に長さが長いものより短いものの方が扱いやすい、という物理的な理由です。
脚全体を動かそうとするより、大腰筋だけを動かそうとした方が、
より付け根の、より短い部分を動かすので、完全に動きが(スピードも回転も)速いです。
ブルーの脚全体を動かすより、速く、強い。
さらに、大腰筋の働きは反射的に脚全体の動きを制御します。
大腰筋の収縮は、足首を反らす(フレックスにする)動きとつながります。
(これは首からも関わる【相対性頚反射】によるものですが、詳しくはまたいずれ。)
つまり、走る、切り返す、などの動作の時に、脚よりもまず大腰筋の動きを意識することで、
結果的に最も効率的な脚の使い方につながる機能がある、ということです。
そして、大腰筋の使い方は表現を変えると「体幹」の使い方とも言えます。
やっぱり「体幹」は重要、ということにつながりますね。
アスリートの方、ぜひぜひ試してみてください。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。
皆様がより健康で快適にいられますように。
大森 剛 / OMORI TAKESHI