◎仙骨の角度が少し変わるだけでも、姿勢や動きが大きく変わります。コマのようなイメージです。


コンディショニング・トレーナー大森です。

今回は、コマのように不安定であり、それでいて姿勢全体に大きな影響を与える「仙骨」についてのお話です。


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仙骨の角度によって、姿勢は大きく変わります。


まず、背骨にはS字カーブをと言われるもともと持った「生理的彎曲(せいりてきわんきょく)」があります。

この背骨の一番下にあるのが「仙骨」です。

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基本的には、仙骨は前に傾いています。

前に傾くことによって、腰のナチュラルな「反り」具合が保たれます。

そして同時に「大腰筋」が働くことにもなります。
(大腰筋が働くことで、腰がナチュラルなカーブを保てる、とも言えます)



日本人の姿勢は、この仙骨が後ろに倒れてしまっている状態の人が多いです。

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スウェイバックとも言います。

こうなると、腰の生理的彎曲が失われ、背中や首にもストレスを与えます。



一方で「反り腰」の人は、この仙骨が前に倒れ過ぎています。

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これはこれで、背骨の腰の部分が圧迫を受けて、腰痛につながります。



では、どうしたら良いのでしょうか。

そもそも、この仙骨は不安定なものであるという意識が必要です。


ただ、それは悪いことではなく、

コマのように簡単に角度を変えることで、バランスを保っているのです。


コマを回すと、はじめはフラフラしていますよね。

やがて、まっすぐに安定します。

コマの場合は、勢いがなくなると、またフラフラしはじめますが、


人間の場合は、自分自身で勢いを生み出すことができます。

自分の意識で、中心を保てるコマをイメージしましょう。


筋肉で固めてしまうと、筋肉疲労が起こって、かえって姿勢が崩れますので、不安定の中でのバランスを意識しましょう!



より良い背骨の形を保てるように、安定した角度を見つけられると、楽になりますよ。

(同時に、やはり同じ姿勢をずっと保っているのが腰に悪い理由でもありますね。)

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今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。

皆様がより健康で快適にいられますように。


大森 剛 / OMORI TAKESHI