◎スクワットの時、骨盤を前傾するより意識するべきは「仙骨」だった!



コンディショニング・トレーナー大森です。

今回は、スクワットの際に意識する「仙骨」のポジションについてです。

そう。「骨盤」ではなく「仙骨」なんです。



----------


スクワットの際に注意すべきポイントのひとつに、
「骨盤を前傾にして背筋を伸ばす」ということがあります。

体幹をまっすぐに、つまり「プランク」状態にすることで強度を保ち、動作を安定させます。

そのために腰や背中を丸めないように保つために意識して「骨盤を前傾に」とい指導が一般的です。

{87F798A1-0347-4CE5-A53F-B4F03405AF3D}



しかし今に至り、大森の感覚は変わりました

「骨盤」ではないんです。

「仙骨」でした。


{4FB20367-55FC-45C8-9AB6-7CEAD763911B}



仙骨は骨盤の一部なので、大きな違いはないのですが、意識するところによって働く筋肉は変わります。


骨盤、つまり「寛骨」には「腰方形筋」や「広背筋」などの大きい筋肉が関わってきて、

良い意味では強い力を発揮しますが、逆に言うと腰や背中の筋収縮が強くなりやすく、

固くなったり痛めてしまうリスクもあります。

また、腿裏のハムストリングスにも余計なストレスを与えてしまいます。


そこで「仙骨」に意識を向けると、

下部仙骨に付く臀筋群や、

腰椎を介して仙骨の角度に関わる「大腰筋」、

また体幹を支えるために腹圧を高める腹筋群(腹直筋、腹斜筋、腹横筋)も活性化されます。


そして仙骨に意識を向けることは、そのまま脊柱全体のアライメント(姿勢)をより良くする土台になります。


つまり、より体幹の中心軸から意識する、という感覚です。



骨盤全体ではなく、その中央に位置する仙骨のポジションにに意識を向けましょう。

逆に言うと、その分、仙骨周りの骨盤(寛骨)は少しフリーになっても良いと思っています。

骨盤のこわばりが少しでも解消されれば、スクワットの際の腰や背中の負担も、

臀筋群や大腰筋、腹筋群が協力してくれれば解消されます。



いったん意識を変えると感覚も変わりますので、一時的にやりにくさもありますが、

理屈がなんとなくでも見つけられたら、ぜひチャレンジしてみてください。

新たな、それでいてより安定したフォームへの気づきがあれば幸いです。



実際にやってみて、骨盤と仙骨の区別がつかない場合もあると思います。

その時はパーソナルセッションなどで修正しますのでおっしゃってください。( ̄▽ ̄)




今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。

皆様がより健康で快適にいられますように。


大森 剛 / OMORI TAKESHI