◎測定によって得られる情報を認識すると、それは感覚になり得る。
コンディショニング・トレーナー大森です。
今回は、脳の認識と感覚についてのお話です。
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これは池谷裕二さんの本「進化しすぎた脳」か「単純な脳科学、複雑な「私」」に書かれていたのですが、
脳は普段感じられないことでも、例えばモニターなどで知る機会さえあれば
それを感覚で認識することができるそうです。
例えば、脳のリラックス状態を表す「α波」という脳波が出ている状態は、普通は認識できませんが、
それをモニタリングできる装置によってどんな脳波が出ている状態かを認識できるようになると、
そのうちモニターがなくても感覚としてα波が出ているかどうかを感じられるようになる、ということです。
著者の池谷氏は、自らα波を出せる、とも書いてあります。
α波の状態を大森自身は知らないのでなんとも言えませんが、
例えば自分自身の体重や体脂肪率が上がった、下がったなどは、
普段から体重や体組成をチェックしている人であれば、
なんとなく感覚で分かるのではないでしょうか。
「身体が軽い」とか「今日の調子が良い」など、感覚で自分の状態を判断していることは意外と多いと思います。
時にそれは単なる「勘違い」であるかもしれませんが、
その感覚の根拠をどこかで得られれば、その感覚は勘違いではなくなります。
例えば、熱があるという状態は、体温を測ればすぐ分かります。
体温は何度も測ったことがあると思いますし、そのまま体調に直結する数字なので、
熱の「ある」「なし」は分かりやすいと思います。
他にも例えば、自分の体重がどれくらいであると調子が良いのか。
体脂肪率がどれくらいになると腹筋が割れる、とか。
測定によって得られる情報は身体の感覚になる、ということですね。
昔から「体重」「血圧」「体温」などは健康状態を表すバロメーターとされてますし、
最近では「心拍数」や、血糖値などの「血液成分」もチェックできるツールがあります。
ぜひ、チェックしてみてください。
いろいろな数値を感覚に取り込みましょう。(^-^)
先日受けた「ケトジェニック・ダイエット・アドバイザー講習」の課題として、
身体が糖質ではなく脂質をメインのエネルギーとして使われているかをチェックするために、
尿中の「ケトン体」をチェックする、という項目がありました。
まだ始めていませんが、体内がケトン体状態になることで
身体がどんな変化があるのかを感覚として認識できるようになれるのかな、
とも思っています。
(エネルギーとして糖質より脂質の方がカロリーが高いため、脂質メイン状態になることでよりタフになる、とのことです。)
いろいろ試してみたいと思います。( ̄▽ ̄)
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。
皆様がより健康で快適にいられますように。
大森 剛 / OMORI TAKESHI