トレーニングに限らず、仕事や日常生活にも言えることですが、


「今までがそうだったから」は「今もそれをする/今もそうである」理由には、ならない。


と思っています。


先日、ベアフット(裸足)ランニングの体験をしてきて、

今までの「カカトから着地してつま先で蹴り出して走る」という

当たり前すぎる(と思っていた)走り方とは違う走り方を知りました。


おそらくは、走ることに関しては、確かにその通りだと思えました。

(なぜ「カカトから着地してつま先で蹴り出して走る」が当たり前になっていたのかも理解できました)


近年、トレーニング科学は大きく進歩しています。

新しい考え方がどんどん生まれてきています。


今まで当たり前だったことが、当たり前ではない。


これはトレーニングにも関わらず、仕事や日常生活など、すべてのことに言えることですね。

(2011年の東日本大震災で、多くの人が感じたことでもあると思います)



モノゴトには理由がありますよね?


時には理由は分からないけど…という直感的なものもあったりしますが(むしろそれはアリだと思ってます。)

いくつかの理由の中で「今までがそうだったから」という理由は、一番情けない理由だと思います。


「今までがそうだった」理由が明確であれば、それはもちろんOKです。


でも、なぜ「今までがそうだった」のかが分からないまま「今もそれをする/今もそうである」のは、はっきり言って「怠惰」ですね。


今の状況と向き合っていません。感性を鈍らせています。



例えば「最近疲れやすい」。


「年齢」のせいにするのは容易いです。もちろん、それも理由のひとつでしょう。


でも、以前より運動不足であったりとか、あるいはそもそも無理な生活習慣(食生活・生活リズム・睡眠時間など)をしていて、蓄積されてきたものがたたってきたのかもしれません。



何が原因なのか。


それを知るためには、分析するための知識と感性(センス)が必要になります。


専門家に相談していただく必要もありますが、今は本やネットで情報が多く出ていますから、ある程度はご自分で調べることは可能でしょう。


※調べる際の注意点!

 単なる思い込みや噂レベルのものでないか気をつける。

 できれば出典や科学的根拠、書いた人のプロフィールなどが分かるものを選ぶようにしましょう!

 そして複数の情報源を持つことも必要です。

 ひとつの情報源だけでは偏った情報になる可能性が高いです。



でも、一番大切なのは、今の自分の状態/環境を、客観的に自分自身で感じることだと思っています。


自分自身にとって・自分の周りの人/環境にとって「今」本当に大切なのは何か?


それを感じることが大切であって、その感性を使わずに「今までがそうだったから」は、あまりにも寂しすぎないでしょうか。



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じゃあ、自分のカラダ・日常生活、すべてに理由を見つけるのか?というと、そんな莫大なことは不可能でしょう。


でも、何かしらのトラブルが起こったとき、何かしらの不都合があったことがわかります。


その理由くらいは分析する必要はあるのではないでしょうか。


逆に、何かしらのトラブルが起こった時こそ今の自分の状態を振り返る絶好の機会!

くらいに思っていると、新しい発見にもつながるし、モノゴトが解決に向かうのではないかな…と思っています。


Let's 前向き♪クローバー